浅利芙美/ハタリブックスのお仕事 since 2009

大阪暮らしも三年生となった春。2012年の桜。和歌山の和田さんちの裏山に咲く山桜を愛でたりしました。 週の半分をモハキハでカレーを煮込みコーヒーを淹れて過ごし、残り半分を物書き稼業と暮らしのあれこれに費やしているミスハタリ。2003年から書き始めた…

2012年もよろしくどうぞ

旧年中に出会った素敵な出来事への感謝とともに、今年もよろしくのご挨拶をしましょう。2003年からはじめたこの「ミスハタリの冒険と計算」。最初のころは観た映画や聴いた音楽のことを、入った温泉のこと、そして数々の旅で目にした風景のこと、たまにお仕…

【連載:wedding008/結婚式の招待状】 友人向け BBQ食事会

つづいて、主に友人を招いた「結婚パーティ」の招待状。【友人向け】 友人向けのBBQパーティの招待状は、イベントのフライヤーのような感じに。デザインは友人Mさんとそのご主人Jくんにお願いしました。こういうときに新婦が編集者だと具体的な入稿指示…

【連載:wedding007/結婚式の招待状】 親族向け 挙式&親族食事会

「第一部:親族向けの挙式&食事会」と「第二部:友人向けのBBQパーティ」の二部仕立ての結婚式にしたので、招待状は2パターンを用意しました。紙モノは、本業が編集者であるわたしが担当。もちろん第一部・第二部ともに招待状を郵送する前に、事前に電…

【連載:wedding006/結婚式までのクロニクル】 結婚式までの道のり

(↑挙式当日朝、花嫁になる前にまず台本と進行表と図面を広げて総監督のKさんと最終確認。新郎になる前の彼はハイエース(しかもロング)の運転とケーキや花の運搬。舞台裏はすごーく地味) さて結婚式は10月16日。その一年ほど前に結婚雑誌を買って士気を…

【連載:wedding005/結婚式までのクロニクル】 入籍までの道のり

お祝いでルクルーゼの鍋をいただくと、一気に「結婚したなー」という実感がわきますね。 結婚は、結婚式を挙げる以外にもいろいろやること(あくまでやりたいことであって、やりたくなければやらなくてもいいことも多い)があります。恋人同士になって三日で…

【連載:wedding004/序】 まわりのひとたちの協力あってこそ

「手づくりの結婚式」なんて言うけど、実際は「どこから・どこまで」そして「どんな具合に」ハンドメイドなのでしょう。自分たちの結婚式をふりかえって、どれだけまわりの人たちに助けられたかをここで明らかにします。 【プランニング全般・当日の監督】 …

【連載:wedding003/序】 わたしたちに無理のない、わたしたちらしい方法を、わたしたちで考える

わたしたちは「結婚するなら結婚式やパーティをしよう、できたら、入籍して暮らしはじめてから一年以内に」と考えていました。それ以上あとになったら「まあ、いっか」でやらずに終わるかもしれない。家族への感謝を形にするためと、相手の人間関係をお互い…

【連載:wedding002/序】 結婚式の目的とテーマ

恋人としてお付き合いをして、ふたりで生きていく50年近い日々が見え、プロポーズの瞬間があり、入籍をして夫婦となり、一緒に住み始めたのが2009年の12月。その時にはすでに結婚式を挙げようと考えていました。わたしたちにとっての結婚式、その目的は「両…

【連載:wedding001/序】 わたしたちの結婚式について

2010年10月16日、よく晴れた秋の日。兵庫県の塩屋という海沿いを見下ろす丘に建つ築百年の洋館で、わたしたちはわたしたちの結婚式を挙げました。結婚式のことは、きちんと書き残しておこうと思っていました。 それはそれは、とてもすてきな一日だったから。…

「書く仕事」と「書きたいという欲求」のあいだで

この一年半の間、しばらくモハキハ(カレー屋)稼業を優先してきて、これからもしばらくはモハキハがミスハタリの人生の三分の一ほどを占めるのはまちがいないのだけれども、「書く」ことを怠けてはいけない。それは私にとって、「知る」ことや「出す」こと…

大阪の冬と「えべっさん」

一月は晴れた日ばかりつづく。大阪では東京よりも「北海道出身」というのがすこし珍しいみたいで、わたしの服装を見るたびに人は「さすが北国生まれはちがう」と言ってくれるけれど、薄着なのは自分のからだの代謝を怠けさせないためだけのハナシ。大阪の冬…

2010年から2011年のミスハタリ

あけましておめでとうございます。 鈍く曇った年末に一切の家事を諦めた分、年明けの晴天に誘われて窓を開けて新年早々の大掃除と大洗濯。そうだった、わたしの趣味は家事でした。二〇一〇年のミスハタリは大阪暮らしの一年生。散歩をして町を知り、いままで…

「Meets Regional 12月号」で梅佳代さんのインタヴューをしました

新宿を発ったバスが大阪駅に着いた冬の早朝から、この町で暮らすようになってもうすぐ一年が過ぎる。時間の流れが速いのか遅いのかはわからないけれど、密度でいえば濃く、気分でいえば幸福で、肌なじみでいえば想像していた以上にここの暮らしに親しんでい…

 博多南で100系そして500系

この秋から遠出の用事が増え、旅というほど自由気ままではないけれど、これは町を飛び出すチャンス。十月後半は福岡県の博多へ。これまで九州への移動は飛行機ばかりで、山陽新幹線に乗って新神戸駅以西を走るのもこれがはじめて。山陽新幹線は博多駅止まり…

秋の町歩き/10月16日という日にむけて

何度かの長い雨を経て、町はすっかり秋すがた。空にはひつじ雲、いわし雲、うろこ雲。真っ直ぐにのびていくひこうき雲のラインも目立ちます。長袖に着替えて(この、薄手の長袖シャツ一枚で歩くことができる季節がすきだ)、予定のない日よう日には町のどこ…

六甲山から有馬、岩と山のノスタルジー

子どものころの話。わたしの父親は山親爺で、週末が近づくとそわそわしはじめて、金曜日の仕事が終わると屋根裏の物置や車庫の奥からは、釣竿やら、魚市場で見かけるような防水のゴムつなぎ(胴から長靴までつながっているやつ)やら、テントやら、いかつい…

バイバイ、マイスティース

客席でライヴを観て、その場に居合わせて、観察し体感し想像できた気もちのよい終着駅。それは四ヶ月をすぎたいまになっても、四月十六日のことを思い出せばふと浮かびあがる感覚であり、そこからつづいてきている日々をふりかえってみても、まちがいない感…

バイバイ、マイスティース(予告篇)

かつてTHE MICETEETH.というバンドがありました。昨年四月に解散を発表して、今年一月に東京代官山のUNITにてタワーレコード30周年記念イベント内での「解散ライヴ」(→ ☆2010/01/10の日記 さよなら、ありがとう、いってきます 〜THE MICETEETHの「点と線」…

大阪桜時間

昨年までは神田川沿いの桜をながめながら井の頭公園へ向かう散歩がこの時期のお決まりだった。公園の手前で路地を曲がり、菜の花と桃の花と桜がそれぞれ勝手に咲き乱れ、地面からつくしがにょきにょきと生えていた、あの放ったらかしの原っぱはきっと今時期…

春の奈良へ、ふたり旅

桜がちょうど花開いて町が華やかになったちょうどよいタイミングで、札幌からママハタリがやって来ました。二泊三日の関西旅行を一緒に。大阪在住歴はまだ三ヶ月、案内できるほどくわしくないし、ミーハーだし、なにより散歩の延長ですこし遠くに出かけたい…

散歩にはコーヒーとおしゃべりと猫がつきもの 大阪天満橋〜中之島

「旅と喫茶とカレーと日常 モハキハ(→☆)」というお店をはじめるようになって、月よう日から木よう日まで、ほとんど散歩をしなくなった。自宅からモハキハまでは歩いても五分ほど、その短い距離すらも荷物の多さを理由に自転車で往復するようになってしまっ…

三月の京都一乗寺散歩

目覚めるとくもり空の日が増えて、台所の窓辺で朝日を浴びるのが午前八時の日課だった猫がつまらなさそうな顔でふとんに残ってふて寝をし、洗濯ものを屋上に干してでかけた数時間後に走って戻ってくる、そんな日常に春の近さをかんじます。早起きした日よう…

モハキハはじめます

とつぜんですがお店をはじめます。名前は「モハキハ」といいます。場所は大阪、玉造と谷町のあいまの穏やかな住宅地のなかです。「旅と喫茶とカレーと日常」がテーマです。お近くのかたは日日の休憩に、遠くの方は旅こころをもってあそびにいらしてください…

天満、冬の散歩道

さいきんのミスハタリはなにをしているかと言うと、マフラーをぐるぐる巻きにして谷町から心斎橋まで歩いたり、谷町のケーキ屋で甘い匂いに囲まれていたり、『かいじゅうたちのいるところ』を観たり、年明けにいただいた自転車で谷町から中崎町まで走ってい…

リズミカルな絵本 ハンス・フィッシャーの世界展

晴れた日よう日、「ハンス・フィッシャーの世界展」を観に、伊丹市立美術館へ。JR伊丹駅で降り、家族連れでにぎわう通りをしばらく歩く。酒造の町として栄え、その酒蔵建築などが残る「みやのまえ文化の郷」のなかに伊丹市立美術館はあった。さほど大きな建…

せわしなくて緻密 「Max Tundra JAPAN TOUR」

大阪ではライヴハウスやクラブよりも、カフェやピザ屋や美容室でライヴを観ることが続いたので、ライヴハウスに行くのは新鮮。暗く殺風景な大阪駅の北側、JR貨物梅田駅の構内に積まれたコンテナを眺めながら(大阪は町の中心地に貨物駅があってすばらしいね…

さよなら、ありがとう、いってきます 〜THE MICETEETHの「点と線」

代官山UNITにて、タワーレコード三十周年記念イベント「Love or Hate Night Vol.2」。昨年四月に解散を発表したTHE MICETEETH.が一夜限りの再結成、いわば解散後の「解散ライヴ」。フロアはぎゅうぎゅう詰めで、たくさんのひとがバンドの登場を心待ちにして…

一月の音楽と好奇心 「Max Tundra JAPAN TOUR」

ホットカーペットのうえで猫と仲睦まじく過ごしていると、時間はあっというまに過ぎていきます。そろそろ出かけなくちゃと、谷町九丁目のホットヨガスタジオに体験にいき汗だくになったり、近所のかわいい洋菓子屋さんのエプロンに惚れて、売りものじゃない…