【連載:wedding007/結婚式の招待状】 親族向け 挙式&親族食事会

「第一部:親族向けの挙式&食事会」と「第二部:友人向けのBBQパーティ」の二部仕立ての結婚式にしたので、招待状は2パターンを用意しました。紙モノは、本業が編集者であるわたしが担当。

もちろん第一部・第二部ともに招待状を郵送する前に、事前に電話やメールなどで軽い案内を出しておきました。その後、正式なご案内として八月半ばに招待状を送りました。結婚式の約二ヶ月前のことです。


【親族向け】
こちらはいわゆる一般的な形式にならって、奇をてらわず、わかりやすい招待状にしようと思いました。親戚中心ゆえに年配の方もいるので、英文表記だけとか文字が小さいとかそういう不便さもなく、シンプルで上品なデザインにしたいところ。

便箋・封筒は心斎橋にある「Winged Wheel」で購入しました。上質な紙質とデザイン性が特徴のショップです。オーダーで招待状デザインや印刷もしているとのこと。ウェブサイトではテンプレートや画像を無料でダウンロードすることもできます。わたしたちの場合はお互いの両親を含めても10通程度だったのではオーダーメイドにはせず、用紙や封筒のみをこちらで買って自分でデザインして自宅のプリンタで印刷することにしました。

結婚式は秋だし、全体を通して上品で落ち着いた雰囲気にしたかったので、カラーリングは「こげ茶×オフホワイト」に。台紙が深いこげ茶、中紙がオフホワイト、綴じ紐も白。厚みがあるマットな紙質を選びました。字体は明朝系で、文字色はスミ100%だと強すぎるのでよく見ると焦げ茶色とわかるくらいの色にして、文字間を広く、余白も贅沢に。職業柄、レイアウトや文字組みには神経質なもので。

そうそう、結婚式の招待状では「句読点を使わない」という決まりがあります。

そのほかは、目上の親戚に失礼のないよう一般的な文例を参考にしながらも、あくまで自分の言葉を選びながら文章を作りました。差出人は親ではなくわたしたちふたりです。

一般的な招待状ではこのようなのご挨拶状のほかに、結婚式場の地図や案内が一緒に入っています、あと仲のよい子からだと直筆のメッセージのカードとか。わたしたちの場合も、会場の地図と当日の案内を別紙で作って同封しました。

旧グッゲンハイム邸は結婚式の専門会場ではないこと、挙式は人前式で行うこと、人前式とはどのようなものかということ、当日のスタッフは全員わたしたちの友人であることを、この時点で伝えておきました。

会場が歴史的な建造物なので土足や喫煙は厳禁であること、挙式は屋内・庭で食事会のため靴の脱ぎ履きがあること、秋口なので羽織ものがあったほうがいいかも、なども。「ホテルや結婚式場のような至れり尽くせりではないという心積もりできてね」「でもできるかぎりリクエストに応えたいから、希望があったら先に言ってね」ということをこの段階でちゃんと伝えられたと思います。

出欠返事用の返信ハガキを同封。

これらを用意していた封筒に入れて一通完成。もちろん筆耕者なんていないので、自分でありったけの集中力を注いで宛名を書きます。使い慣れていない筆ペンは止めて、無理せずに太め(1.0芯)の水性ボールペンで。

そして慶事用の切手を。封筒だけでなく、返信用ハガキにも50円切手を。

http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/standard/index.html

と、ここで失敗。厚みのある招待状やら返信用ハガキやら案内文やらを入れた封筒はたいてい50gを超えるもの。それに気づかずに80円切手を貼って郵便局に持っていったため、窓口で90円切手を買いなおす羽目に。しかもはがれないようにしっかりと糊付けしていたので、泣く泣く80円切手の上から90円切手を貼る始末……。

うっかりポストに入れなくてよかった!