【連載:wedding004/序】 まわりのひとたちの協力あってこそ

「手づくりの結婚式」なんて言うけど、実際は「どこから・どこまで」そして「どんな具合に」ハンドメイドなのでしょう。自分たちの結婚式をふりかえって、どれだけまわりの人たちに助けられたかをここで明らかにします。




【プランニング全般・当日の監督】
ひらくくんがかつてアルバイトしていた結婚式場で音響部門の上司だったミスターKと、同じ式場の企画部勤めで今は違う式場の広報関係のお仕事をしているマドモアゼルMに、企画段階からブレーンに加わってもらいました。当日はキャプテンと呼ばれる全体指揮のポジションがKさんで、花嫁まわりや細々とした気遣いが必要なシーンはMちゃんが担当。大らかで柔らかいKさんとキリッとさばいていくMちゃん。特にMちゃんは今のウェディングシーンに明るいので、何か困ったり迷ったりしたときにはすかさず助け舟を出してくれたり、彼女の人脈でドレスや小物の手配やお花屋さんに無理をきいていただいたりもしました。この二人がいなかったら結婚式は挙げられなかったというくらいの恩人。


【挙式・パーティの司会】
挙式・親族食事会・BBQパーティの司会はすべてわたしの兄にお願いしました。兄は司会や講演、ラジオDJなど人前で喋ることが仕事の一部で、ときどき披露宴の司会も受けているようです。妹のわたしが聞いても耳馴染みがよい声質と正しい発音と語彙を持ち、大人数の前でもまったく物怖じしない性格。とはいえ、妹の結婚式で兄がMCをするなんてあまりないことなので、自己紹介をするまではみんなどこかの事務所から来たアナウンサーだと思っていたみたいです。


【写真撮影】
ミュージシャン&写真家として活躍している坂田律子ちゃん。りっちゃんとは数年来の友人。緊張しがちなハレ舞台でも油断してイイ顔をできる人に撮ってもらいたい! と東京から召還。センスも腕前も信頼できるし、しかも彼女はウェディング関係の仕事(スタジオ撮影からパーティのスナップまで)を手がけることも多いので、お祝いの場をコントロールすることに長けていて、当日の集合写真撮影でのハイテンションな笑顔誘導は本当に感動しました。花嫁はみんな彼女に撮ってもらうといいよ!


【親族食事会の料理】

大阪は新町にある「バロッコ」のケータリング。ひらくくんの友人でもあり大好きなお店で、祝いの宴はまずおいしい料理でしょ! と真っ先にこちらにお願いしました。わたしたちはオーナーのノブさんとシェフのたけこちゃんの絶対的なファンなので、予算と人数と「箸で食べられるコース料理」とだけリクエストして、あとは一切をお任せ。ああ、美しかったしおいしかったなあ(回想中)。当日は土曜日だったので、食事会のあと猛スピードで片付けをして夕方からの営業のために大阪に戻っていきました。


このほかにもウェディングケーキ、ネイル、ヘアメイク、前日エステ、着付け、食事会のお給仕やドリンクサーブ、招待状、そして音響やいくつかの生演奏。「お金はないけどこういうことをしたいの!」というわたしたちふたりのわがままに付き合ってくれたプロフェッショナルな友人たちはまだまだたくさんいますが、序が長くなると躓くので、その都度ご紹介していくことにして、ここでは感謝の投げキッスだけにとどめておきます。

関わってくれたみなさん、本当にありがとう(チュッ)。


では次に、結婚式にいたるまでのスケジュールをふりかえります。世の中の計画的なカレンダーはさておき、「あら、結婚式の準備って、意外と直前に詰め込めばなんとかなるのね」という安心と一抹の油断を与えることになると思います。