なみすけと暮らす町
ハタリオフィスが吉祥寺から杉並区に移転してからもうすぐ一年。昨年のいまごろは、冷たい秋雨のなか、吉祥寺〜井の頭とあたらしい家探しをしてたのだった。いろいろあって、あきらめかけたところで見つけたのが杉並の一室。ハウスとオフィスを分けるという目的（といいつつ、仕事部屋は台所と一緒）と、屋根裏部屋があるという理由でここに越してきたのだけど、この一年を振り返るといろいろな出会いがあった。散歩の機会が増え、そこで出会ったのが杉並区のキャラクター、「なみすけ」。杉並区に越してきていちばんうれしいのは、ほぼ一年前に登場したなみすけが、いまでは町のなかの区の掲示板や広報紙、杉並区のウェブサイトなどにどんどん登場するようになったこと。杉並区役所に、一度あそびにいってごらんよ、窓口にはなみすけのぬいぐるみがたくさん並んでいるよ！
ある日、ハタリオフィスの郵便受けに一通の招待状が届いた。東京ビッグサイトで行なわれる「ライセンシング・アジア」という展示会に、なみすけが出展するのであそびにきませんか、というご案内をなみすけの世話係の方からいただいたのだ。
広い会場内をいろいろなキャラクターがにぎやかに彩っている一角に、芝生の緑と空色を思わせるさわやかでやさしいなみすけの世界が！ 会場は撮影禁止だったので気の利いたリポートもできないのだけど、「チームなみすけ」のおふたりにお会いできたのでごあいさつ。「ほらっ」となみすけ携帯電話ストラップを見せたら「僕も、ほらっ」となみすけ愛で大盛り上がり。「絵本作りましょうよ」、「なみすけのテーマソング、勝手に作って鼻唄でうたってます」と告白したら、非売品のなみすけクリアファイルをいただきました。いままで持っていなかったタイプのもの。うれしいなー。なみすけのぬいぐるみや携帯電話ストラップ、タオル、クリアファイルなどのグッズは杉並区役所で買うこともできるのだ。
町のなみすけウォッチャーとしては、今後のなみすけの展開もとてもたのしみ。自治体のキャラクターというのは、設定してはみたもののいまいち活躍の場が広がらず、町の外はもちろん町の人びとにもいまいち認知されないで尻すぼみになるというケースが多いらしいのだけど、杉並区のなみすけは、区内だけでなく全国的に知られるために、民間の企画制作会社のファンワークスとライセンス契約をして、今後どんどん活発に展開していくというのだ。そのスタートともいえるのが、なみすけによるなみすけブログ「てくてく×なみすけ」。散歩が好きという設定のなみすけが、杉並区をいろいろと散歩して、町を紹介するというブログ。写真に添えられたコメントがかわいいです。
いつか、うちのそばにも散歩にこないかしら。
