2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

勝新の眼球、『顔役』

今年は勝新太郎没後十年。命日が巡り、また勝新のいない夏がやってくる。新文芸坐にて勝新太郎監督『顔役』(1971/勝プロ)を観た。製作に西岡弘善、撮影に牧浦地志、美術に西村善信、この時期の座頭市映画でもおなじみのスタッフが脇を固め、監督勝新をサ…

ビリーと絶対

月曜日、午後七時過ぎにすべり込んだ学習院大のY氏の映画誌講義。本日のお題はビリー・ワイルダー、ちょうどAFI功労賞の映像が流れていたところ。AFI映像を観るたびにいつも感じることは、なんと祝福に満ちた場なのかということ。賞や権威を讃えるのではなく…

高尾山―Oh! Mountain

六月の土曜日、目が覚めたら部屋は真夏のような暑さだった。さっそく洗濯を済ませて、朝ごはんを食べて、顔を洗って、布団を上げる。どこにいきたい、ちょっと遠出がしたいな、どこかな、そうね深大寺、どこだ、調布と三鷹のあいだ、なにがあるんだっけ、植…

チームマイナス6%なみすけ

雨が降っても、夏の日のように暑く晴れても、いずれにしてもビールがおいしい六月です。出稼ぎ先のオフィスでは、あちらこちらに「温度調節しましょう」「今週日曜日はブラックイルミネーション(全館消灯)です」「クールビズ!」「うちわであおぐと涼しい…

人生における指標・越路吹雪

ずいぶん前に録っておいたビデオを観る宵の口。数日前に『次郎長三国志』の越路吹雪のことを思い(わたしの人生の「ある」指標となるのは、いつでも、「越路吹雪のお園」と、『秋津温泉』の岡田茉莉子と、『洲崎パラダイス 赤信号』の新珠三千代だ)、市川昆…

渋公渋

C.C.Lemonホール(元渋谷公会堂)で渋さ知らズオーケストラ。昼間の用事が延期になったので、急遽朝九時から現場入りして、ロビーの装飾などソフトガテンの汗仕事。ホールの外壁に垂れ幕を下げたりしていました。職人技も持たないヒヨッコですが、脚立とテグ…

ミスハタリの薫風と生活

日々起こりうるいろいろな物事に思いを馳せ、何でも屋のようにせっせと動き、のんべんだらりと暮らしています。五月晴れのあとには水無月のしずくがやってきます。井の頭線沿線のあじさいが色づいてきました。もうすこしでまたひとつ歳を増やします。齢と反…