2008-01-01から1年間の記事一覧

二〇〇八年 暮れのごあいさつ

二〇〇八年もふつつか者のハタリブックスでしたが、お付き合いのほど、まことにありがとうございました。ハタリが見た風景とお仕事を中心とした十二ヶ月をふりかえってみます。【一月】 →http://d.hatena.ne.jp/htr/200801 井口奈己監督の映画『人のセックス…

暮れのすごし方

クリスマスが過ぎると、一夜にして町はすっかり暮れに向かって加速する。ポインセチアの鉢植えが並んでいた花屋の店先には千両の実がわさわさと盛られ、同じ赤×緑色でもずいぶんなちがいだ。この一年をまとめるにはまだびみょうに早くて、労働も仕事も掘れば…

ハタリサンタが台所にやってきた!

ハタリオフィスの仕事部屋はハタリハウスの台所を兼ねています。本日の献立は、野菜をたっぷり食べようディナー。【二種のトマトとオクラのマリネ】(普通の大きさのトマトとミニトマトと、軽く茹でたオクラと、みじん切りにした玉ねぎを、レモンとオリーブ…

十二月の現状と野田凪さんのこと

ニットのポンチョでしのぐ冬。日によってタイツの色をかえ、すっかり古ぼけたお気に入りのブーツをはいて、華やぐ町をタッカタッカとあちこちひたすら歩きます。なかなか寒くならない十二月に油断しながら、多少のワインでおなかをくだしたり、朝の八時にシ…

線路の先のユートピア――さいたま「鉄道博物館」

旧万世橋駅にあった「交通博物館」が閉館し(→☆ 2006/05/08の日記)、しばしの空白ののちに大宮へと場所を移して鳴り物入りで開館した「鉄道博物館」。混雑盛況のうわさを聞き、落ち着いたころに行こうかと考えていたら、自分の身が落ち着かなくなり、あっと…

「座頭市映画手帖 petit」 for 模索舎&バサラブックス

ザ・ハンドメイドの「座頭市映画手帖 petit」、順調に冗長にハタリペースで製本しています。以前「座頭市映画手帖」を販売していただいていた、新宿二丁目が誇るハードコア「模索舎」さん(→☆)と、吉祥寺のカウンターカルチャー基地「バサラブックス」さん(…

シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』、ふたたび

舞浜にシルクのレジデントショウのためだけのシアターができ、その『ZED』(CIRQUE DU SOLEIL TOKYO THEATRE "ZED")トライアウト公演を楽しんだのは九月のこと(→☆)。終演後に「しまった、これは何度でも観たいじゃないか!」と思ったとおり、三ヵ月後にま…

テアトル新宿にて「座頭市映画手帖 petit」完売御礼!

テアトル新宿での特集「若山富三郎×勝新太郎の軌跡」、盛況のうちに三週間の上映期間が終了しました。二週目から売店で販売していた「座頭市映画手帖 petit」、期間が短いからどうかなあと心配していたのですが、じつは最終日前に完売していたとのこと。そう…

ハタリブックス祝五周年!

暦が十二月になって、いっちょうまえに気もちが駆け出す前に、このおぼつかない、けなげな足元をお祝いしよう。本日十二月一日、ハタリブックスが暖簾をさげてから五年が過ぎました。二〇〇三年の十二月一日、「座頭市映画手帖」を自費出版するにあたって生…

デヴィッド・マレイが歌う夜 DAVID MURRAY SUPER SESSION

青空を見上げると、どうにも冬が近い。午後八時すぎ、新宿ピットインは大入り満員。「DAVID MURRAY SUPER SESSION」。それもそのはず、来日中のデヴィッド・マレイ(テナーサックス、 バスクラリネット)を、山下洋輔さん(ピアノ)、内橋和久さん(ギター)…

「座頭市映画手帖 petit」 販売開始のお知らせ

お待たせしました、「座頭市映画手帖 petit」完成しました! テアトル新宿には納品済みですが、ハタリブックスでも直接お買い求めいただけます。 「座頭市映画手帖 petit」 ・対談 岸野雄一×湯浅学 「解放と成仏 勝新座頭市の魅力」 ・勝新座頭市映画26作品…

「座頭市映画手帖 petit」、もうすぐ完成!

ハタリオフィスの電化製品がいそがしく稼動し、ミスハタリも寝食わすれて机にむかっています。もうじきに「座頭市映画手帖 petit」が完成するでしょう。以前の「座頭市映画手帖(完売)」の単純な増刷ではなく、全テキストをリライト、構成もデザインも新た…

ゆるやかな勇み足、『栗コーダーのクリスマスII』

うかつだった。栗コーダーカルテットの新譜レコ発ツアー「夏から秋へ渡る橋 秋編」の東京公演、観に来ればとお誘いを受けていたのに、かかえていた作業が予定通りに終わらず、赤坂ブリッツまでたどりつけなかった。うーんと地団太踏んだあとに、棚から緑色ジ…

酔いどれセンチメンタリスト

わたし、なんというか「酒体力」がない。酒持久力といったほうが正しいのかな。「いけるクチでしょ」と疑いもなく言われるザル顔のくせに、ちょっと呑んだだけですぐ頬が赤くなるし、そのうちに眠たくなってしまう。ここ数年のうちに仲良くなったお友だちの…

若山騎一郎×鴈龍太郎 トークショウ始末記

今回の映画祭「若山富三郎の軌跡×勝新太郎の軌跡」、勝新と若富尽くしのスリーウィークがはじまりました。初日の今日は、若山騎一郎さん×鴈龍太郎さんという、若山富三郎&勝新太郎のご子息が揃って壇上で語っていただく貴重な機会。真っ昼間にもかかわらず…

トークショウと「座頭市映画手帖 petit」のお知らせ

さて、明日からテアトル新宿で、特集上映「若山富三郎×勝新太郎の軌跡」がはじまります。以前告知したとおり、初日である明日、若富&勝新のご子息である若山騎一郎さん×鴈龍太郎さんのトークショウがあります。ハタリも司会をつとめさせていただきます。お…

鬼頭ブラス秋場所 江古田Buddy

十一月九日、江古田バディでの「鬼頭哲ブラスバンド」ワンマンライヴにご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。先日の名古屋公演(→☆ 2008/10/18「風光楽談宵噺」)と同じセットリストとはいえ、なにせ音楽は生もの、場所が変わればとうぜんずい…

大事なものはいつだってマゴコロ――「風光楽談宵噺」後日談

先日の鬼頭哲ブラスバンドのコンサート「風光楽談宵噺」(→☆)。桝席のお客さまが撮ってくれたナイスな写真が届いたので、ご紹介。「風船とかシャボン玉、そんな感覚は好印象。奇をてらった輩が集まるこの業界にいると、尚更そう思うのかも」、広告業界で活…

あなたの台割見せてください

実はいま、怒涛の突貫工事で、あるミニブックを製作中。本といっても「再編集」にすこしの「書きおろし」追加なのですが、それでも初版時とは印象のちがうものをつくらねば意味がないので、新たに構成し直しています。本をつくるとき、編集者は「台割」とい…

ミスハタリ 旅の記憶

これまでの主な「ハタリ旅日記」の目次をまとめてみました。「旅と恋はあと戻り厳禁」がモットーのハタリ旅、のんきな足どりで知らない町を散歩して出会った風景と、旅の神様に愛された記憶。このほかにも旅の記録はいろいろなところに散らばっています(二…

あらためまして、ハタリです

13時、渋谷で人に会う。 「大きな鞄ですね、お仕事だったんですか?」。いや、バレエです。「?」。こうやってクルクル回ったり跳んだりする、バレエです。「ハタリさんは運動もするんですか」。まあ、日曜の朝はバレエの日と決まってるんで。「なんだか意外…

秋冬のハタリカンカン

「陽気にキュートにカンカンを踊ろう!」がテーマのハタリカンカン、来春あたりになにか発表できる機会をつくりたいなと考えています。そのために今日もせっせと朝の台所でストレッチング。この目論みをはやく目に見える形にしてプレゼンテーションしたいな…

映画『ICHI』公式ビジュアルブック

綾瀬はるか主演の映画『ICHI』が公開中です。この映画の公式ビジュアルブックが講談社より出ており、そのなかでハタリブックスの「座頭市映画手帖」が参考文献として挙げられています。巻末の「協力」にハタリブックスのクレジットを入れていただいています…

手元でピコピコ 「Nintendo DS10 Session」

晩秋はあっという間に日が暮れる。自転車で荻窪まで走り、総武線で高円寺へ。渋さ知らズの絵描き、青建さんとラッパビームの辰巳さん、映像の横沢さんが何やらピコピコやるという。きょうはちょうど休日、遊びにいこう、その前にちょっと小腹が空いたから鳥…