2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トッテモ物見遊山

午前中、取材の立会いで新大久保。インタヴュアーや雑誌媒体側で取材をすることはあっても、取材される側に立つことはほとんどない。渋さ知らズの欧州旅で何度か取材立会いや記者会見の機会はあったけれど、自分が喋る必要があるシーンならまだしも、立会い…

電車と鎌倉と珍しいキノコ舞踊団

晴れたにちよう日は行楽の気分。二日酔いと寝不足を蹴散らして、甘栗とお茶をかばんにつめこんで鎌倉まで遠足です。「江ノ島・鎌倉フリーパス」というひじょうに便利な切符を持って、小田急線に乗り込みます。発車オーラオイ、先頭車両の運転席の背後、いわ…

バレエ&クラ 現場になるからだ

今年に入ってからバレエを再開した。整体師が「こんなに凝りがひどくてよく生活できているねえ」と呆れるほど、わたしのからだはスポーツに不向きな筋肉でできている。そのうえ、足首、膝、股関節、肩、手首、あらゆる関節が油不足の鉄細工のように固い。そ…

一九七〇年、「恋の大冒険」

羽仁進監督の『恋の大冒険』(一九七〇/東宝)という映画のことを知ったのはずいぶん前のことだ。映画評論家の山田宏一さんが一九六九年に羽仁進監督の『初恋地獄篇』をかついでカンヌに宣伝しに出かけたこと、その後、羽仁監督のミュージカル・コメディ『…

東京中低域のリラックス

渋谷でバレエレッスンを終えたあとに下北沢へ。坂道を下る途中のパン屋でみそパンをチャージしてから「440」へ東京中低域のライヴ観に行く。秋の渡英前夜に同じここで演奏をしたとき以来の久しぶりのライヴ。ロンドン滞在中のフォトスナップがスライドショー…

エミール・クストリッツアの戦争と人生

実にひさしぶり、おそらく二年ぶりにレンタルビデオショップの棚を眺めていたわたしは、商品のラインナップと配置のあまりの変わりようにショックを受けていた。膨大な数の「新作」と「準新作」と「話題作」のDVDに囲まれ、記憶をさぐりながら店の中で迷子に…

『渋響』のなかに母心をみた

わが家に渋さ知らズの新譜『渋響』がやってきた。昨秋、異例の多日程でレコーディング(メンバーが多いのでスケジュールの確保も難しかっただろうに)されたこのアルバムには、装い新たな曲ばかりが並んでいる。新曲、メンバーによってリアレンジされた曲、…

高木正勝―誰かとわたしのノスタルジー 【改訂】

高木正勝さんのことを知ったのは、世の多分にもれず、数年前のこと。たしか『rehome』がW+K東京LABからリリースされるすこし前のことで、きっと二〇〇二年の終わり頃のことだったとおもう。そのころ雑誌編集部で働いてたわたしは、いただきもののサンプル盤…

なんてこったい!

一月九日付けの下記の「高木正勝―誰かとわたしのノスタルジー」という文章の後半がすっかり消えてしまいました。携帯電話でタイトルのミスに気付いてちょっと訂正を入れたら、本文の文字数制限に引っかかり、表示されなかった後半の文章がすべて尻切れの文章…

高木正勝―誰かとわたしのノスタルジー

高木正勝さんのことを知ったのは、世の多分にもれず、数年前のこと。たしか『rehome』がW+K東京LABからリリースされるすこし前のことで、きっと二〇〇二年の終わり頃のことだったとおもう。そのころ雑誌編集部で働いてたわたしは、いただきもののサンプル盤…

おはようをめぐる冒険

午前八時、ゴミを捨てに外に出るとなんとも素晴らしい晴天。陽射しは柔らかくわたしを迎え、足元からの冷たい空気が寝ぼけた肌を引き締める。静かで穏やかな朝、明け方に見た荒唐無稽な夢を引きずったままの呆けた顔を帽子で隠して、とつぜんに、散歩スイッ…

マキノ雅弘『次郎長三国志』のお正月

正月にはマキノ雅弘『次郎長三国志』を観るのだ、というのはスタディスト岸野雄一さんの毎年恒例の行事なのだそうですが、同じことをしている人は全国津々浦々にいるのではないでしょうか。だってこれほど新年の幕開けにふさわしい映画なんてないよ。映画は…

新年のごあいさつ

自営物書き二年生のミスハタリ、畳から板張りに引っ越した家庭内手工業ハタリブックス、今年も張り切って営業していく所存です。たくさんの方に出会い、たくさんの方と握手しながら、二〇〇七年の日日を作っていけたらなと思っています。お付き合いのほどよ…