2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

さてここで何度目かの『アメリカの夜』の話をしよう。とはいえ観ていないひとを相手に丁寧にお話をするほどわたしはこころが広くなんてないよ。トリュフォー? あれでしょ、ヌーヴェルヴァーグってやつ、部屋の壁に映画ポスターなんて飾っちゃって、あのボー…

午後五時半の上野ランデブー。別嬪ちゃんに倣ってアメ横を流した。彼女行きつけの鰹節ショップで一番だしをいただき、「菓子の仁木」を冷やかし、甘いお酒とタコスで乾杯。新しいお友だちが増えるのはとてもうれしい。酔っぱらうとゆかいな具合になるお嬢さ…

本場仕込みのチーズフォンデュで更けた夜は天変地異で朝を迎え、昨日のつづきではじまる長い一日。軍手をはめて尻に手ぬぐいをさして見様見真似で動いているうちに夕方になった。夜、渋さ知らズオーケストラのO-Eastライヴ。ナーダムの途中で会場に潜り込ん…

「旅は、それがどんな旅であっても、常に冒険旅行であることを免れない、というのが僕の持論である」というのは、山口瞳の『温泉へ行こう』(新潮文庫)での宣言。今夜は吉祥寺駅から保谷方面へのバスに乗って寄り道回り道、元旦に浸かって岩盤浴で汗をかき…

チャウ・シンチー『カンフーハッスル』(2004/中国)をようやく観た。笑って泣けた理由は三つ。間合いの概念のある武術は見ていて美しいということ。チャウ・シンチーは大真面目でロマンチストだということ。そして正しいヒーローというものはいつだって差別…

暮れの雪と正月の岩盤浴と木造安普請のハタリハウスで厄介な風邪をひいたのは冬の不可抗力だ。黄昏時のいせやで烏龍茶をのみながら頭の重みを感じ、今夜は大人しく早寝しようと決めたはずが、どうしたものかその三十分後、わたしは眉間にしわを寄せてサンデ…

元旦。前日の雪の影響で一年前から心待ちにしていた新春高尾登山は断念。昼前にだらだらと起き出して、酒とおせちの合間に気合を入れる。一年の最初の日といったって、昨日のつづきで明日の準備であることにかわりない。それでも人生儀礼と年中行事好きな身…