2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

昨晩、成瀬巳喜男の『石中先生行状記』(1950/東宝)を観てから寝たせいか、いつもなら憂鬱な月曜の朝だというのに今日は清々しい気持で目がさめた。一気にからだを起こしてベランダに出て体操。「青い山脈」を唄おうかと思ったけれど向かいの家から奥さんが…

休日の遊びかたを間違えた。気持のよい青空に誘われて白いカーテンを洗い、窓から下げていた夏用すだれと取り替えたところまではよかった。できごころで点けたテレビにマルチェロ! 『甘い生活』が再放映していたので狂乱の夜の場面から観はじめ、続けてピエ…

真夜中、稲垣浩『總篇 佐々木小次郎』(1951/東宝)を観た。五十〜五十一年に渡って大谷友右衛門演じる佐々木小次郎を主役に描かれた三作をまとめたもの。巌流島から電波にのって我が家にやってきた三船敏郎の武蔵姿をふとんのなかから拝見。異国風な化粧で…

日中をおとなしく家で過して、夜になってからふらふらと外出。吉田達也さんがドラムを叩く三バンド出演のライヴ「変拍子DE踊ろう! Vol.9」をみにいった。スターパインズにぎゅうぎゅうに押し込められた客のうち、バンドをやっているひとが七割いたとみた。…

秋風邪ひきましてん、今夜は東東京に住むあの娘と総武線の真ん中あたりで会う予定が、おとなしく家にかえり、腰と足にカイロを合計四枚貼ってからだをあたため、しわしわになった洋服にアイロンをかけていた。映画を観るにもあたまとおなかがいたい。座頭市…

今夜の座頭市は三隅研次監督の『座頭市血煙り街道』。勝新と近衛十四郎の殺陣に息をのむ。まばたきしている間にゆうに数挙動見逃してしまうほどのスピード。四分以上つづくラストの対決シーンには、微分していけば相当数の挙動が含まれることだろう。間合い…

古本屋の棚から井伏鱒二の『荻窪風土紀』(新潮社)を手にとって函から出してぱらぱらとめくってみると、色褪せた古新聞の切り抜きがはさまっていた。「きょうの天気」と「天声人語」と「大岡信の折々のうた」。東京。北日中南の風晴時々曇、降水確率十パー…

宵の口に豚角煮を煮込んで、雨の夜はどこにも出かけずにビデオ鑑賞。マキノ雅弘『次郎長三国志第九部 荒神山(前篇)』。石松死んで、弔い討ちに出た大政以下は仇の首を狙いつつ山篭もり中。喧嘩出入りの際に百姓の家に火をつけたという濡れ衣をきせられて、…

ハタリハウスにCSテレビがやってきた! 茄子や朝顔の鉢が並ぶベランダに設置された楕円形のアンテナが南南西の方向からいろんな電波をキャッチしています。さっそく午后十一時からの大映『座頭市』特集、今夜は『座頭市地獄旅』。成田三樹夫と勝新が「王手、…

夜、青山円形劇場で浜田真理子さんのライヴを観た。今回は「あおやま美音堂 秋」と題したイベントで、ベースとボーカルの京都バンド「ふちがみとふなと」との愉快な共演。以前文化村で観た浜田真理子ソロの緊張感あふれるステージとはまた違い、非常ににこや…

浅草東宝でオールナイト興行。なつかしくさびれた匂いのする映画館の女子トイレでは、おじいさんが入れ歯を外して洗っていた。小津安二郎『小早川家の秋』(1961)は何度でも観たい大好きな映画で、やはり魚顔女優、新珠三千代にほれぼれする。このひとは体…

副業「並び屋」やっております。開業二ヶ月目にしてようやく「小ざさの羊羹行列に並べ」という仕事依頼がやってきた。夜明けとともに寝癖あたまで初出勤! 吉祥寺ダイヤ街、一畳の和菓子屋「小ざさ」は、日中なら最中を買う客で賑わうけれど、実の目玉は毎朝…

日本海を北上し津軽海峡を渡る旅から戻ってきました。夜行列車に揺られてこりかたまったからだを深夜のホームで体操してほぐし、午前七時に見知らぬ町を散策し、秋田では稲庭うどんを青森ではりんごケーキを函館ではうに鮭丼を余市ではニッカウヰスキーの試…