2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
新潮社記念文学館や武家屋敷の西宮家のある田町武家屋敷通りにも、桜がきれいに咲いている。桜以外もきれいに花開いている。うわ、『椿三十郎』の邸宅みたい!桜時期の角館、宿の確保が今回の旅計画のポイントだった。すでに二ヶ月前(!)に角館駅に隣接し…
山を下ると、田沢湖には春がきていた。朝の湖は青く、青空も爽快。湖畔の桜は七部咲き、今日午後にも満開になりそうな様子だった。そういえば数年前のこの砂浜で、踏み出した足がとつぜんずぶずぶと沈み、膝上まで埋まってしまったことがあった。それから数…
ねえ、知ってる? 世界は、いくつもの瞬間が重なってできているってこと。ある時間、たとえば二〇〇八年四月二十日の十二時二十二分で切り取ってみよう。それは具だくさんの巻き寿司の断面みたいなもの。東京に暮らす娘が「男鹿なまはげライン」から秋田駅の…
「リゾートしらかみ」の上下線を乗り継ぎ、都合七時間ほど五能線をめぐる旅(移動だなんて言わないよ)を終えると、すでに午後十時すぎ。本日の宿は、秋田駅から徒歩五分ほど、千秋公園の向かいに建つ「中通温泉 こまちの湯 ドーミーイン秋田」。シングル一…
マタギが暮らす山の世界、カタクリとミズバショウとフキノトウの旅を終えてたどりついたのは角館。武家屋敷や川沿いの桜散歩は明後日のたのしみに残しておいて、角館駅からはこの旅最初の「こまち」タイム。盛岡駅〜秋田駅を走る秋田新幹線こまちは乙女チッ…
くもり空の午前九時、鷹ノ巣駅前で朝食ハンティング。強い風が吹く商店街は誰ひとり歩いていなくてややさみしげだったけれど、以前テレビで見た「のーそん」を発見。お店の中は百円ショップと地場野菜の販売がくっ付いた地元のなんでも屋さんといった様子。…
「あけぼの」の五号車、「B寝台ソロ」がわたしの今夜の寝床。みどりの窓口で知ったような顔をして「真ん中へんの偶数番がいいです」と指定したのは二階個室が良かったから。車両の真ん中あたりがもっとも揺れが少ないというし、二階個室なら寝転がりながら夜…
【2008年4月18日〜4月22日 ハタリ、列車で秋田を旅する】東京は朝から春の嵐。重くにじんだ雨空を苦々しく見上げつつ、明日の晴天を信じて旅支度をする夕暮れ。上野発の夜行列車「寝台特急あけぼの」に揺られてひとり北国へ向かうのです。「角館のしだれ桜が…
桜が散る間際のにちよう日、メンチカツを頬張りながらお花見気分で杉並から武蔵野まで神田川沿いを散策。足元では犬がうらやましそうに見上げていた。ちょうどこの川沿いのコースは中沢新一『アースダイバー』(講談社)の第一章でも触れられている、縄文時…