2009-01-01から1年間の記事一覧

KABB!「アワーミュージックアワー」終了

KITO, Akira Brass Band!(KABB!/鬼頭哲ブラスバンド)コンサート「アワーミュージックアワー」、無事終了しました。ご来場いただきましたみなさまありがとうございます。KABB!の自主公演(つまり自分たちで企画も運営もダンドリも後片付けもする)でのホー…

Together We Are Beautiful.

新しい町での暮らしは順調。知らない町にぐっと近づくためには自転車よりも歩くほうがわたしには合っている。町のリズムを知る、町の匂いをかぐ。地下鉄の路線図を見て、こことここは歩けるとわかったとたんに景色がパッとひらける。いくつかのおいしいパン…

The Long Lost 旧グッゲンハイム邸の夜

ヨーロッパツアーから帰ってきたばかりのオオルタイチくんが企画したライヴイベントを観に、雨上がりの金曜日、神戸の塩屋まで。KABB!のメンバーでもある友人が暮らしているので何度かあそびに来たことのある町だけれども、旧グッゲンハイム邸を訪れるのはは…

We are just married.-2009.12.06.

このライヴの数時間前、つまり、よく晴れた冬の日曜の午後。わたしたちは結婚しました。世で言う「結婚」がどれほど特別な選択でどれくらい有益な手段なのか、その真意はまったくわからないままなのですが、ちょっとした偶然とちょっとの勇気のおかげでわた…

「音楽納会vol.2」 〜 ムッシュかまやつ×沼澤尚

よく晴れた冬の日曜の宵。 大阪は北浜DETAJ(デタイュ)で、ムッシュかまやつ&沼澤尚のライヴを観る。「音楽納会 Vol.2」と称したこのイベント、昨年の第一回はザ・スパイダースでムッシュとともに活躍していた井上堯之さんのライヴだったという(わたしに…

ハタリハウスのお引越し2009

これまで引越をした日はたいてい十二月の晴れた日で、そのジンクスは今回も当たりだった(→ ☆前回の引越始末記は2006/12/23)。長く住んだお気に入りの町、吉祥寺・杉並界隈(あわせて十一年!)を離れるというのに、この晴天がわたしをさみしくさせなかった…

The Miceteeth、やがて出会う音楽

今年の一月、わたしがウサギのなかに入ってモゾモゾと踊りパタパタと暴れていたある晩(→☆2009/01/30に書いた1/11の日記)のこと。そのライヴにはワッツタワーズのほかに相対性理論とウリチパン郡が出ていた。二〇〇八年のわたしの耳はウリチパン郡びいきだ…

倉地久美夫ドキュメンタリー映画『庭にお願い』

ヨコハマ国際映画祭でプレミア上映される『庭にお願い』を観に、東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎へ。旧富士銀行の古い建物をリノベーションしていて、海側にある旧日本郵船倉庫を利用したBankARTと同じように、天井が高くて柱が太くてすこし不便で格…

マイ・ベスト・森繁

俳優の森繁久彌さんが亡くなった、九十六歳。近年スクリーンで見かけなくなっても、森繁という役者がこの現在にいるということに、いつもわたしたちは安心していた。それは一度でも、スクリーンの森繁に惚れてしまった映画ファンなら、それ以来ずっとそんな…

秋の日の奈良さんぽと「くるみの木」

大阪から東へ向かい生駒山の腹にあいた長いトンネルを抜けると、そこはもう奈良。生駒山には先日、宝山寺や山上遊園地に出かけたばかり。山のてっぺんには紅白のテレビ塔がいくつも立っていて、遠くからシルエットで眺めるのもすぐそばで見上げるのもどちら…

ミスハタリの虹と雪のバラッド 十一月の札幌旅

三泊四日で札幌へ。今年六度目の北海道はすでに紅葉もエピローグ、いつもより相当早い初雪が北風に舞う、冬の勇み足。育った家の裏手には、芝生、丘、池、砂場、運動場、野球場、アスレチック広場、相撲の土俵まで揃った大きな公園がある。小学生のころには…

九月、十月、ハタリの散歩道 2

十月もあと残りすこし。月曜日、雨のヨコハマ中華街にて平岡秀子さんを囲んで、いまだ亡くなった気がしない平岡正明さんのことを偲び(若いときの写真や文章をみんなで回し読みしたりね、若き平岡さんは美青年です)出版界や落語界をネタに編集者の方々と紹…

KABB! at EKODA Buddy ご来場ありがとうございました

昨年につづき二度目の江古田BuddyでのKITO, Akira Brass Band!のライヴ。ご来場ありがとうございました。ひさびさのお友だちや、五月「Rock on the Rock」の大雨の中での撮影(→ ☆2009/05/16の日記)と「easygoing!」のPV制作でたいへんお世話になったSound…

九月、十月、ハタリの散歩道

なんだかパタパタしている、2009年のミスハタリの冒険と計算と日常と旅と人生と労働。九月の北海道旅のつづきだって書き足したいのに、円山動物園のキュートなしろくまツインズにも、ニセコヤミーズのピッツアとビールにも、見事な羊蹄山にも、雪秩父の硫黄…

KABB! 東京ライヴ at 江古田BUDDY

明日はハタリがマネジメントやらレーベルやらの舞台裏活動をしている、KITO, Akira Brass Band!(KABB!/鬼頭哲ブラスバンド)のワンマンライヴです。12月に名古屋公演を企画しているものの、関東で観られるのはこれが今年最後のライヴとなります。ハタリも特製…

ミスハタリの北海道凱旋旅 2 小樽さんぽ

札幌から小樽へ。気動車キハ天国の北海道でも、この区間は電化・複線路線なのでいまいち面白みに欠ける。見どころといえば、銭函駅を過ぎたあたりで海のすぐそばを走る景色(と、冬場に小樽築港駅のホームに停まっている除雪用の赤い電気機関車)くらいなの…

ミスハタリの北海道凱旋旅 1 札幌、中島公園の猫たち

秋の北海道は札幌小樽ニセコへ、旅をしていました。ふだん、社会のみなさんが勤労している平日にこっそり旅かばんを抱えて列車に飛び乗るミスハタリが、今年は珍しく暦の赤い数字が並ぶ連休に旅をしています。いや、これまでの定義でいえば「旅」というより…

夏と秋のさかい目の散歩 大阪玉造〜土佐堀〜靱公園

線路沿いでは朝顔のエンディングと曼珠沙華のプロローグが重なっている九月初旬、旅と散歩の記憶を整理していたら、まぶしかった夏休みを思い出しました。八月さいごの週末、名古屋でライヴを終えたあとに近鉄アーバンライナーで大阪へ。よそさまの庭先で木…

KABB! 「easygoing!」PVできました

八月二十九日、名古屋「URBANA Latina」でのKITO, Akira Brass Band! のライヴにご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。今回は制作を名古屋チームに任せ、当日朝にのんびりぷらっとこだまで登場してTシャツを売るのとビデオキャメラを回す…

【お知らせ】9月6日、吉祥寺パルコの屋上で

冷蔵庫が大きくなるとその中身もどんどん増えてしまうように、気が大きくなるといつしか家財道具やお洋服も増えてきてしまいます。杉並定住三年目にして、身のまわりを整理することにしました。妙齢おしゃれ女子ふたりとハタリで、吉祥寺パルコ屋上で開かれ…

ミスハタリの南紀冒険 後篇:熊野、森と川とパンダの夏休み

熊野の山道をくねくねくねくね走っていくと、熊野本宮のちかくに温泉がいくつか湧いています。そのひとつが湯の峰温泉。日本最古の温泉といわれており、ここの「つぼ湯」は熊野詣の旅人の疲れをいやし、いよいよ本宮大社にいたる直前の禊に使われてきた湯ご…

ミスハタリの南紀冒険 前篇:和歌浦の海辺にて

毎日が夏休みみたいな暮らしをしているくせに、カレンダーの赤い数字や休日の知らせには敏感で、一週間ほどのれんを片付けて「夏休み」に全力投球していたハタリブックスです。一年のほとんどを昼寝と悪だくみと旅に費やしている事情はまあ棚にしまいこんで…

旅人/散歩者のルール 大阪谷町〜中之島〜四ツ橋

午後三時を過ぎて暑さの峠を越えたら、眠った猫を起こさないようにして出かけます。大阪散歩者ビギナーらしくハナコウエストに載っていた地図を軽くあたまに詰め込んで、まずは玉造から谷町六丁目方面へ。玉造界隈のすてきなお店は以前「OSAKA東区スタンプラ…

ぜいたくでふつうの夏休み 2009 大阪プロローグ

今年は勢いあまってすこしぜいたくな夏休みをすごしています。ぜいたくなのは、猫とごはんと気分のもんだい。大阪では天ぷらの締めに紅しょうがが出てくること、淀川の花火は隅田川のそれとはずいぶん趣がちがって迫力があったこと、谷町界隈には気になる古…

グッバイサンキュー・マイ・オールド・フレンド 〜 「スタジオ・ボイス」休刊と寄稿

八月六日発売号でSTUDIO VOICEが休刊。この「Greatest Dead ゼロ年代ソウカツ!」特集では00年代に亡くなった著名人の特集が組まれ、そのなかでハタリは浅利芙美名義で平岡正明さんについての追悼文を書かせていただきました。STUDIO VOICE (スタジオ・ボイ…

夏の扉をひらく散歩

見上げた空、わたしの夏のはじまり。勝どき橋のうえから築地市場を望むと、もっと向こうには東京タワーが見えた。土曜の朝は早起きをして築地で朝寿司。外国からの観光客で混雑するなか、市場の大人たちとターレットは、ふだんと変わらない様子でブイブイ働…

『ホルテンさんのはじめての冒険』DVD特典映像に出演しました

以前紹介した映画『ホルテンさんのはじめての冒険』(→ ☆2009/04/08の日記)がDVDになりました。そのDVD特典映像「ベルゲン急行の魅力」で、世界中の鉄道を写真におさめているフォトジャーナリスト櫻井寛さんによる解説に、なぜか、わたくしハタリが聞き手と…

宇宙日本世田谷の欠けた太陽と、平岡正明さんのこと

日本の陸地で四六年ぶりとなった皆既日食。午前十一時をすぎたころ、世田谷区明大前あたりから見上げた空はくもっていた。月が太陽をすこしだけ食べてしまった時間。クロワッサンみたいな太陽だった。 七月九日の夜中に平岡正明さんが亡くなった。その葬儀の…