2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

みそは異なもの味なもの

友人の新居祝いに押しかけたら、そこは昭和だった。なつかしい「社宅」を感じさせる白くて四角い、豆腐のようなマンション、せり出した手すりは赤や青。緑色の門を開けると、子どもの頃のわたしが縄とびでもしていそうな、そんなすてきなところだった。家の…

続・『人のセックスを笑うな』プログラム

映画、『人のセックスを笑うな』のプログラム実物が手元に届きました。読みどころ満載かつ写真もたっぷり。 井口監督の映画作りに欠かせない重要人物のひとり、スクリプターの佐野久仁子さんの日記でもプログラムについてご紹介されています。佐野さんは白魔…

物語るチューバ 高岡大祐ソロ

数年前、とても好きなデュオがあって、ライヴのたびにできるだけ追いかけていたのだけど、そのデュオは一昨年解消した。彼らの活動はそのデュオだけではなかったので、二人はその後もそれぞれのバンドやソロで音楽生活を続けている。時を同じくして、わたし…

井口奈己『人のセックスを笑うな』プログラム

いよいよ本日より、井口奈己監督『人のセックスを笑うな』がシネセゾン渋谷にて公開。九月に内覧試写で観せていただいてから数ヶ月、ああ、ずうっとこの幸福な映画についておしゃべりしたかったんだ! これから渋谷をはじめ、北から南までいろいろな町の映画…

南方熊楠の見た夢「クマグスの森展」

晴れた日の正午過ぎ、新橋から乗った地下鉄銀座線の車中、不意と思い立って外苑前駅で下車し、すこし散歩をしようと思った。だって天気がよかったから、そして時間が溢れていたから。昨年知り合った面白そうな人々の事務所が外苑前にあると言っていたなと思…

Music 2.0

渋谷O-WESTにて「Music 2.0」、WATTS TOWERSの約一年ぶりのライヴ。HOSE、WATTS TOWERS、unbeltipo trioの順に登場。それぞれの音楽、それぞれに面白かった。まずはホース、宇波拓さんはミュージシャンというよりもちょっと難しそうなコンセプチュアルな方か…

『愛のお荷物』の時代

その題名からしてずっと観たいと願っていた、川島雄三監督『愛のお荷物』(1955/日活)。特集上映などでずっと観逃してきたのだけれども、幸いDVD化していたので、正月気分の名残で床に転がって観た。「戦後、日本の人口は増えすぎてしまった、受胎調節を促…

鬼頭 哲 ブラスバンド 東京公演

さて、ここでお知らせ。今宵経王寺で吹いていた小森慶子さんも、今夜マンダラセカンドでバリトンサックスを吹いていた鬼頭哲も参加している「鬼頭 哲 ブラスバンド」の東京公演が二月にあります。チラシが出来上がったのでお知らせです。今回も企画がハタリ…

お寺に舞う音楽、地下から湧き出る音楽

暦ではお正月明けとはいえ、いまだふわふわした気分の六日、外はよく晴れている、散歩がてらにちょっと遠い駅から歩いて牛込柳町へ。古くからの町と町に囲まれて人々の生活でぐぐっと盛り上がったような地形の、神楽坂から早稲田の丘のあたり、大黒天をまつ…

アステア、キートン、ルノアール 三様の踊るハッピー

東京ですごすお正月、用意した映画は三本。フレッド・アステア主演のチャールズ・ウォーター監督『イースター・パレード』(1948/米)。これまで山田宏一さんの講義で『踊らん哉』、『スイング・タイム(有頂天時代)』などで、アステアの華麗なタップダン…

新しい年

ゆかいな出来事と旅とお仕事が多かった二〇〇七年。そのたくさんの出会いにたくさんのサンキューを。そしてまだ見ぬ交差に希望を。今年もよき一年になりますように、みなさんも、そしてミスハタリとハタリブックスにとっても。今年もどうぞよろしくお願いい…