2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧

月曜日のこと。 Y氏の青山月曜映画史講座。二学期が始まった。久しぶりの授業はイタリア映画について。一時大戦以前に隆盛を誇ったスペクタクル史劇についてのお話。国内の遺跡を背景に利用した派手な史劇が年間五百本以上も作られていたという。ジュゼッペ…

午前十時に三鷹駅に集合し(わたしが十五分遅刻した)、青梅特快に乗って武蔵五日市へ。ひので山行きの路線バスを途中で降りて、山道をしばらく登れば白岩の滝ハイキング。前日の雨が空気を潤わせ、天気のよい青空が大きな杉の木の合間からのぞいていて気分…

風邪をひいて喉がいがいがして頭がポーッとするので、今日はおとなしく番茶をのんでいます。咳をしてよろけて壁にぶつかって、雰囲気を盛り上げてみたりもしています。

秋のはじめからずっと愉しみにしていた新宿御苑の薪能、ざんねんながら雨で流れてしまった。そのかわりに濡れた足をひきずってバウスシアターへ。昨日につづいて「サラヴァの夕べ」。三日目で最終日の今夜は、アコーディオンをテーマにした長篇『Nuits de Na…

バウスシアターでピエール・バルーのフィルムフェスティバル「サラヴァの夕べ」。世界のすてきな高齢さんに会いに行く企画ドキュメントの四本立てだ。『時と時刻』では緒方拳と写真家ロベール・ドアノーの幸福な三日間、『ムッシュ・スズキ』では青森に住む…

道玄坂をのぼっていく途中、赤い舌を出したねずみが細長くなって死んでいた。またいで数歩あるいてからなんとなしの懐かしさを感じた。飲食あるいは暗黒社会に関わる商売をしていないかぎり、東京の道端でばったり死体に遭うことが滅多にないからなあと思い…

案外いそがしい土曜日。 タンスのこやしの冬服といただきもののマイケル・コースのサングラスを紙袋につめて千駄ヶ谷。明治公園フリマで店を開いている友人の一坪に間借りさせていただく。「五百円均一!」とだけ言い残して委託販売。原宿を横断して神南路地…

満月。目の中にクリアレンズを入れたら灰色の模様までよく見えた。聖橋の上に昇った月にカメラを向けてみたものの、おこがましい気持になってシャッターを切らずに手を下した。下したその手の行く末は、パンチクラスで急性腱鞘炎にかかり、湯船に浮いて、爪…

電車にのって居眠りしていたら、終点についたときに赤い服をきた小母さんがわたしを覗き込んで「終点よ」と言ってくれた。ひとの温かみにふれた日。喉がイガイガするこんな日はトックリセーター解禁日。あたたかいココアを買って遅刻するのもこんな日だから…