2006-01-01から1年間の記事一覧
年の瀬になってオカッパ頭になりました。町でキノコ型のアタマが左右にフラフラ揺れているシルエットをみつけたら、「ハタリ!」と呼んでいただければくるりと振り向いてごあいさつします。イエイ!昨年の春にフリーになったミスハタリ&ハタリブックスです…
江古田バディにて「年末渋さ」を観戦。年末恒例の渋さ知らズの無礼講ライヴ、実は観たことがなかった。なぜかこれまで縁がなかった。今年は半分ほど遅刻したところでようやく到着。なにがスペシャルかといえば、そうだなあ、不破さんがいつも以上に酔っ払っ…
この冬、ミスハタリとハタリブックスが引っ越しました。八年ものあいだ、日当たりのよい古い木造アパートで外猫とつかず離れずの距離を保ちながらのんびり暮らしていたのですが、家庭に仕事を持ち込んだことで六畳一間が手狭になり(ハタリブックスは家内制…
名古屋は今池プラスチック・ファクトリー。その名の通り、かつてプラスチック製品の製造工場だったその場所は、ラーメン屋の隣のトンネルを抜けた先にある隠れ部屋のようなスペース。今回、鬼頭 哲 ブラスバンド のワンマンライヴは、この隠れ部屋で友人知人…
三軒茶屋の世田谷パブリックシアターにて渋さ知らズ公演「渋舞謡夜曲」。初日の金曜日は前夜祭(という名の通常営業)、土日の二日間が本公演。海外旅から戻ってきてからはずっと客席でライヴを観てきたのだけれども、じつに一年ぶりに渋さ知らズの現場入り…
渋さ知らズと、ベルギーから来日中のFES(Flat Earth Society)のライヴを観にO-Eastへ。前半は渋さ知らズのライヴ。大きな舞台にしては思いのほかややコンパクトな編成。それでもダンサー含めて三十人はいたはずだ。同時多発的にさまざまなシーンがあったけれ…
ふとんのなかで寝起きの肌が感じとる早朝の冷え込みに、冬がもうすぐそこで待っているのに気づきます。真夜中のお風呂がますます楽しい時期になってきました。湯冷めの風邪ひきにはじゅうぶん気をつけて、午前三時に入浴としゃれこみます。温泉旅の予定はし…
下北沢440にて東京中低域のライヴ。BBCの招聘でロンドン・ジャズフェスティバルに出演するための渡英前夜。壮行会となったライヴはなかなかの混雑。一曲一曲が短めだとはいえ、セットリストを覗きみれば二十以上の曲名が並んでいた。いままでと違うのは、ス…
奇数月五日定例の「渋さ知らズ劇場」、マンダラセカンドへ。すこし遅れて中に入るとファンクな「反町鬼郎」の演奏中だった。京都ツアーとレコーディングを終えたばかりでメンバーはおそらくお疲れのご様子、こういうときにこそ観られるのが実に面白いライヴ…
晴れた秋の日、中央線の下り列車に乗るのは実にたのしい。拝島から武蔵五日市線に入ると山間の単線を走ることになる。そこが東京であっても、単線は旅情をくすぐる。決して「田舎の風景」ではないのだけれども、ずいぶんとのんびりとした視界が開けてうれし…
ミスハタリの「十月の奔走」、パタパタした足取りでご報告です! ジャン!=======================================「十月の絶唱」を終えた翌日、疲労と余韻をぶっちぎって午前九時の新幹線で東京に戻る。次は、スパークス来日東京公演の現場でケータリング…
ミスハタリの「十月の奔走」、パタパタした足取りでご報告です! ジャン!=======================================まずは十月十八日、鬼頭 哲 ブラスバンド「十月の絶唱」。十五日から名古屋入り、プレイヤー二十七人中の二十六人が奇跡的に揃っての最終調…
ミスハタリの「十月の奔走」、パタパタした足取りでお知らせです! ジャン!========================= 鬼頭哲ブラスバンド「十月の絶唱」 いよいよあと数日にせまってきました、鬼頭 哲 ブラスバンド 公演「十月の絶唱」。この準備のために名古屋―東京間を…
ハタリブックス制作、新刊のお知らせです。 ========================= ◆平岡正明『平岡正明のDJ寄席』(愛育社)◆ 九月三十日 全国書店にて発売予定 噺家のごとき饒舌 ジャズマンのように鋭いアドリブ 知識と記憶とレコードの紙芝居 俺の思想は世界を躍ら…
この夏のハタリブックスは営業時間を特別延長。ここ二週間は午前七時開店、一日がひとまわりする直前の、午前四時に閉店。のれんをしまった三時間のあいだにメンテナンスを済ませ、やっぱり宿題と仕事は朝の涼しい時間に片付けていくのがいちばんはかどるわ…
京都にお住まいの近代ナリコさんが主宰するミニコミ「モダンジュース(modern juice)」。先日、神保町書肆アクセスで新刊の七号を見つけた。女性下着に「素敵」な要素を取り入れたことで知られる、画家の鴨居羊子さんの名前とお仕事とエッセイのことをわたし…
この一週間ほど、毎朝クラリネットの自主練習に出かけていたら、この八ヶ月間の停滞はいったいなんだったんだ! というほどにいろいろなことを急激に覚えた。上達した、と言うのはおこがましいもので、ただ単純に今まで「何も覚えなかった」だけのハナシ。ク…
日曜日の夜、テレビの「芸術劇場」でピナ・バウシュの「カフェ・ミュラー」を観た。今年四月の来日公演「春の祭典」と「カフェ・ミュラー」。必要な持ちものが足りないという情けない理由で観にいけなかったミス・スカンピン・ハタリは「舞台は生もの!」な…
ずいぶん前のこと、母からの電話。「さいきん、お母さん、向田邦子の『眠る盃』を読みました」「ほう」「知ってる? 向田邦子?」「『寺内貫太郎一家』」「あんた、『眠る盃』、読んだ?」「ううん」「このエッセイ、読んでてねえ、あーこりゃウチの娘とおん…
夏の「平岡ニュース」をひとつ。==============平岡正明さんの新著『志ん生的、文楽的』(講談社)と『日本ジャズ者伝説』(平凡社)の刊行を記念して、平岡さんのサイン会が横浜の有隣堂本店書籍館で行われます。<日時> 2006年7月15日(土) 15時より <…
名古屋での日日を終えて、バタバタの足取りのままに札幌へ二泊三日の里帰り。何のオシゴトも用事も無いし、実家の猫と戯れてヒマな時間帯にはシアターキノで映画でも……という目論みは外れて、猫の代わりにパソコンを抱えながら泣く。まあ、飛行機を予約した…
ハタリブックスは本を作る一連のお仕事のほか、すてきな音楽を鳴らす人のお手伝いをすることも生業としています。今春からハタリが仲間に加わったのが、現在名古屋を拠点に活動している「鬼頭 哲 ブラスバンド」。渋さ知らズや東京中低域でも御馴染みの、パ…
あのひとが同じ一九七六年生まれだと知っただけで勇気づけられる、そんな「76年生まれ」が周りに増えてきて世の中が愉しくなってきた。その「76年生まれ」、編集者でありデザイナーであり音楽家でもある戸塚泰雄さんとの出会いは「驚き」と「納得」のサンド…
今期数度目の名古屋出張。たたみの上で目が覚めたら、月曜の空はよく晴れていた。昼ごはんにひやむぎをいただいていたら、家主が「養老乃瀧にいきましょう」と言った。正解は居酒屋ではなくて本物の滝の方。木曽川、長良川、揖斐川を渡って養老の山中へ。そ…
ときにひどく落ち込むこともある。暗い気もちになるのは趣味ではない。それでも、ちょっとしたことで場の空気が灰色になり、つまらないことで気持ちが濁ってしまうことがある。駅のホームで電車の到着を待ちながら、線路を見おろして「枕木と枕木のあいだは…
赤目でのオオサンショウウオ旅を終えて「近鉄」で名古屋駅に戻り、今度はまたしても人生初の「名鉄」に乗車。はじめての路線はスリルに満ちている。乗り込んだ快速列車は目的地の三つ前の駅止まりで、ぼんやりと各駅停車を待つ。降りた駅前にはコンビニエン…
早朝六時に家を出る。小雨が降る中、新幹線に乗って今月三度目の東海道下り。名古屋経由で近鉄線、三重県は赤目まで。ハタリブックスの初夏はオオサンショウウオの研究に勤しむことになったので、まずは赤目四十八滝で暮らす彼らサンショウウオに会いに行く…
ミスハタリはオンナコドモがすきだ。だからミスハタリは、フランソワ・トリュフォーやジャック・ドゥミの映画がとてもすきだ。トリュフォーもドゥミも、オンナコドモが好きで好きで好きで好きで、その挙句、きちんとオンナコドモから手厳しい仕打ちを受けた…
ミスハタリの五月の近況。音楽とお酒にまつわるいくつかのお話です。五月十一日、渋谷のNHKで東京中低域、アルタードステイツの「ライヴビート」公開録音。東京中低域、床に三角座りをして聴く。バリトンサックス男衆ばかり十管並んだフォトジェニックなこの…