鬼頭哲ブラスバンド「冬のワンマンライヴ」

名古屋いりなか「ゴヤムーン(58月)」での、鬼頭哲ブラスバンドのライヴへのたくさんのご来場ありがとうございました。総勢二十七名という大編成の音圧を間近で受けとめられるというのは、手前みそながらまことに豪勢なものです。ゴヤムーンでのライヴは初めてでしたが、音のバランスもいいし、お店の雰囲気もゆるやかで(沖縄料理や泡盛も置いていますが、沖縄オンリーというわけではありません)、働きもののスタッフのみなさんと、雰囲気のよい親切なオーナー神谷さんが迎えてくれるすてきなお店でした。いりなかの駅からも近いしね。

客席の前半分は椅子だけ並べてみっちり「集中席」。後半や壁側にはテーブルを残した「のんびり席」。それぞれのスタイルでお楽しみいただけたのではないかな、と思います。かんじんの演奏もバッチリ迫力たっぷりで、初お披露目の新曲「風光」もじんと心に染みました。ロシアには一度しか行ったことがないけれど、荒涼とした冬景色を映し出すロシアの列車のことを思い出したりしました。いやしかし、音楽によって浮かび上がる景色はそれぞれ。たくさんの景色があがることが音楽の幸福ではないかと、そんなことを思う夜。

終演後はあわててお酒をのみ干し、名古屋駅初の夜行バスで東京へとんぼ返り。二〇〇七年もよく名古屋に出かけました。来年は二月十一日の祝日に、阿佐ヶ谷の「ザムザ阿佐谷」での東京公演です。東京の方々、この機会にぜひ鬼頭哲ブラスバンドを体感してみてくださいね。

【鬼頭哲ブラスバンド】
【ゴヤムーン】