htr2003-11-23

ロールキャベツのなかにサイコロ状に切ったレンコンを入れたら美味かった。大きな鍋ではトマトで、小さな鍋ではニョクナムで煮た。紺色の着物をきて、半幅帯を浴衣のときとは逆の面を出して矢の字に締める。足袋と半襟は真白。衣紋を大きめに抜いて、胸元もやや深めに。お土産のロールキャベツと梅しょう油(里子に出します)の瓶、寝袋を持って井の頭線でお出かけ。

西永福さんの家に七人のおにぎり娘たちが集合。今夜は、夏に札幌から東京に戻ってきたかと思いきやまた札幌に里帰りし春には沖縄へ移住する西永福さんの送別会を兼ねた宴会。ここ数年の彼女はスペインやらカナダやらアイスランドやらたくさんの土地で暮してきて、県境も国境も見えていないかのように軽い足取りで生きている。彼女が用意してくれた料理は、「アボカドディップ」も「トマトのブルスケッタ」も「ピクルスと筍を合えたもの」も、「豚足と豆のトマト煮」もみんな外国の味がした。それをクラッカーにのせて食べながら愉快な話に大爆笑。彼女を見ていると、人生は移動の連続なのだと改めて気づかせてくれる。移動だ、移動なのだ、腰をあげるのだ! と思いつつ、着物を脱いでパジャマに着替えて寝袋にもぐって寝た。移動たって、わたしはいったいどこに行けばいいのだ。