土曜日のこと。荻窪に招かれておにぎり娘たちのクリスマス会。「オー!インディア」で買ったナンと、ニンニクとセロリを足して少し煮込んだミートソースを持参して、筍ごはんや豚各煮スープ、ミートパイやしゅうまいやシャンパンなどをいただいた。吉田拓郎の弾き語り集を聴きながら、クラッカーを鳴らし、ケーキを食べ、プレゼント交換をし、マリブミルクに酔い、歳末互助会をした。残念ながらダンスはしなかった。愉快にはしゃぎすぎて午後十一時すぎに胃腸炎を起こし動けなくなる。布団を敷いてもらって着物を脱ぎ捨て襦袢姿でうつぶせに寝込んだ。枕もとに五人の娘たちが座って心配そうにわたしを眺めているのでなんだか死ぬ間際の人みたいだなあと思った。「すまん! 腰を揉んでくれ!」と命令し、そのまま寝たら治った。今度から御馳走を前にしてもゆっくり咀嚼することを心がけることにする。

日曜日のこと。秋葉原グッドマンで、突然段ボールの蔦木栄一さんの追悼ライヴ。開演からすこし遅れて会場についたのでおにんことパニックスマイルはすでに終わっていた。ロレッタセコハンを久しぶりに見た、が、あまりの観客の多さに音だけしか聴こえなかった。ゆあさ湾の演奏はバランスがすごく良い上に情熱的なライヴで、湯浅さんの歌う突段の曲にじんときた。ぺったらぺたらこぺったっこ。サボテンのボーカルの方、すごくすてき。演奏もかわいかったのですが、PTAの会議で問題提起しておきながらその後は興味なさそうにバックレるなげやりな小母さまというかんじで目が離せない(勝手な想像)。非常階段はとにかくかっこよかった! ドキドキした! ピーでギャーでキャーでガガガガガ、という男前のノイズの嵐。最後に小堺さんが観衆を退かせてガッガッと歩き去ったと思ったら、低姿勢で「すいません、ちょっと通してください」とすぐに戻ってきたのがおかしかった。チコ・ヒゲさんは二枚目。石川浩司さんは親方テープとカラオケデュエット。石川さんが作った歌詞もすごいな。突段にしても湯浅さんにしても石川さんにしても、この言語感覚は真似しようがない。言葉をうまく選んで並べられるひとに憧れる。凡人が真似したって「奇抜なふり」でしかないのに、ちゃんと言葉を選べるひとがつくった不思議はこんなにも魅力的だ。で、最後に突然段ボール。新しい道を歩み出したその真摯な姿勢に感動。活動二十七年目って、わたしの年齢と一緒なのか。すごいなあ。というわけで、また(いつもの如く)わたしも音楽をやろうときめた。

月曜日のこと。夜、渋さ知らズの渡部さん(玄界灘)がお母様と家を建てるまでの番組(テレビ東京のほう)をビデオ録画していたものを見た。感動的な家物語のサイドストーリーは渡部さんの髪形変遷。坊主がいちばん似合うとおもいます。