大人げない杉並散歩

午前九時半に家を出て、杉並公会堂まで二十分ほど歩く。「アニメーションフェスティバルin杉並」というイベントへ。昨年秋からわたしのこころをつかんで離さない「なみすけ」が、アニメーションになって本日初お目見えするというのだ。すっかり馴染みだった武蔵野市から杉並区へハタリハウスの移転を決めたのち、引越を目前にして不安になっていた時期があったのだけれども、そのときに「なみすけ」に出会って、ああ、こんなかわいい「なみすけ」がいるんだったらきっとうまくやっていけるさ、と、新生活にまつわる不安を吹き飛ばしたのでした。ちょっとかわいいキャラクターに嬌声をあげてアイテムを揃える趣味はまったくないのだけれども、「なみすけ」だけは特例だい。待望のグッズを大人買いして大満足。なみすけの趣味は散歩と人間観察だそうです。

今年の原稿仕事、第一弾が出版されて本屋さんに並んでいました。澤井信一郎監督の映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』の関連書籍に、チンギス・ハーンの生き様をざざっと紹介する文章を書かせていただきました。冬の日に杉並図書館で勉強していたのですが、改めて文献にあたって調べていくと英雄と呼ばれるチンギス・ハーンの人生の、なんと濃密で男前で乱雑なことか。調べもののお仕事は面白いので好きだわあ。杉並散歩の歩行距離ばかりが伸びていく毎日ですが、そんなわけで細々と机仕事もしています。

蒼き狼―地果て海尽きるまで