チームマイナス6%なみすけ
雨が降っても、夏の日のように暑く晴れても、いずれにしてもビールがおいしい六月です。
出稼ぎ先のオフィスでは、あちらこちらに「温度調節しましょう」「今週日曜日はブラックイルミネーション（全館消灯）です」「クールビズ！」「うちわであおぐと涼しいよ」といったコピーが掲げられている。コピーのとなりには「チームマイナス6%」のロゴ。「エコ！ エコ！」と声高に騒ぐのはいまいち苦手なミスハタリ、でも考えてみればハタリオフィス＆ハタリハウスはエコを謳ったつもりは一度もないのに、結果だけ拾えば相当にエコロジックだ。冷房が苦手だから窓は開けっぱなしだし、昭和五十年代の扇風機がぶんぶん鳴っているし、天井の電灯は熱いのでたいてい消しているし、水やお茶をカバンに入れて散歩に出かけるし、ざんねんながら車の免許は持っていないし、やっぱり鉄道が好きだしね。
杉並区の「なみすけ」がチームマイナス6%の一員になったと聞いて、その姿がとても愛らしかったので、ハタリもつられてチームに入ってしまった。恐竜のような妖精の「なみすけ」は、杉並木を背負っていて、いつも健気に杉並区の空気をきれいにしています。湿度の高い夜を各駅停車の電車はゴトゴトと走り、最寄のひとつ手前の駅で下りたら夜風がすこし涼しく感じられた。小学校のフェンスが途切れたあたりでのら猫が集っている場所を通りかかると、やっぱり今夜も猫ニョロリが四匹。駅からの帰りみちと、ちょっと苦いビールが楽しい六月。
地球規模や世界規模で考えられるアタマはないけれど、身のまわりの心地よさぐらいは大事にしたい。ハタリにとってのエコロジーはどうしたってその程度のものです。
