日本、東京、杉並―夏の日記

夕方より吉祥寺散策。なんと、寿司、焼鳥、ラーメンの誘惑をすり抜けて、めずらしく「お茶」タイムとなる。あ、でもその二時間前、ハモニカ横丁の珍来亭で、やっぱり餃子と油そばとビールをいただいていたのだった。五日市街道の喫茶ダーチャにお邪魔してコーヒーフロートとコーヒー酒。ジャンルは同じ「コーヒー」とはいえ、大人と子どもの振幅が大きなチョイスだ。お客さんがいなくなった店で、のんびりと、ひさしぶりに、ゆとりのあるおしゃべり。夜、牛鉄で焼肉。デキャンタの赤ワインできもちよく酔う。うわ、まるで吉祥寺住まいの日記みたい。きょうの日記には鉄道も映画も本も音楽も風呂も出てきません。ただね、夏の、ふだんの一日の記録。

駅からの帰りみち、公園のベンチに寄りみち廻りみち。缶のお酒を開けて花火をした。心の奥に預けていた気分をゆっくりとほぐしていくような静かなおしゃべり。日本の、東京の、杉並の夏をめでる夜。余った花火は秋のはじめに持ちこしです。