アコーディオン憧憬

節分の夜には「わーい!」と炒り大豆をまきました。翌日の雪で、ベランダに残っていた豆が水を含んで丸々としていたのが笑えた。

さて先日、二階堂和美さんのライヴで生駒さん(mama!milk生駒祐子さん)がアコーディオンを弾いているのを見たり、ちょうどその夜に神戸からのアコーディオン旅人がハタリハウスに草鞋を脱いでいたり(フレイレフ・ジャンボリーでやって来ていた藤沢祥衣さん)、笹塚ファクトリーで舞台を見て(劇団ダミアンの「夜想08」という舞台でした)、そういえばわたしが二十代半ば、雑誌の演劇欄にちょこちょこっと記事を書いていたころ、小劇場通いをしていたときに女優さんが舞台でアコーディオンを弾きながらストーリーを語るなんてことをしていて実にかっこよかったよなーということを思い出して、ちょっと検索したらドン!とその女優さん主宰の今の劇団がヒットして(「劇団宝船」新井友香さんでした)、と、まあ、そういうことが全部同じ一日、一月二十七日にあったのでした。そういえば、一月には、経王寺での小森慶子さんとのデュオでのアラン・パトンさんのアコーディオンも見事だったなあ(→そんな一月六日の日記はこちら)。

アコーディオンに憧れて、でもアコーディオンのことはよく知らず、最後に弾いたのは小学五年生の学芸会。同時にふたつ以上のことをこなすのが苦手で、ピアノは弾けてもエレクトーンは無理(足で鍵盤みたいなペダルを踏むだなんて!)というわたしにとって、左手で蛇腹を広げたり閉じたりすることは難儀なことだった。しかし大人になって多少のことを並行できる余裕が出てきたのだから、ん、ややっ、子どもの頃にはなかった左手のポチポチが気になる……

今年のわたしのなかでのキーはアコーディオンだなあ。