鬼頭 哲 ブラスバンド 「Making」

ハタリオフィスをすっかり占拠している鬼頭ブラスのお仕事、一月から二月にかけてはややハードでした。流れ流れてなぜか音楽の仕事もしているミスハタリですが、鬼頭ブラスの企画制作では些末なことからひとつひとつ大事にアレコレを作り上げていくことができるので、忙しくもたのしいお仕事です。未来の楽しみも感じられるしね。

ハタリオフィスのプリンタ類を完全稼動させて作業し、午前四時に夜が終わり、六時に朝がはじまった。名古屋での「Making」公演のために二ヶ月ぶりの東海道出張。とちゅう、品川駅あたりで山手線の車窓から、東京駅に戻ろうとしている東海道新幹線N700系が併走しているのを見て気分が上がる。アレ、アレに乗りたい! 東京駅構内を走って、時刻表を調べて、いそいで切符を買って、念願のN700系とご対面。

 

鼻筋が通っていてかっこいい。ちょうど隣のホームにカモノハシ700系が並んでいたけれど、N700系はバチグンにハンサムだよなあ。側面の窓が小さくて飛行機のよう。出発してみるとうわさどおりに揺れが抑えられていてスームスな走りにうっとり。足元にはコンセントもあるし、シートピッチも広くて座りごこちも快適。

と、名古屋に着いたのが午前十時半。雪がチラチラと降ってきて、またたく間にすっかり雪景色になってしまった。今回の会場は、中村区役所近くの「A Banquet of Goddesses 〜女神達の饗宴」という、昨年十一月にオープンしたばかりのライヴハウス。約二十五名のメンバーが続々と集まり、さっそくリハーサル。十五時の開場時には外はすっかり雪国の趣。


そんな、足元のわるくて寒い日にも関わらず、たくさんのお客さんにお越しいただきました。「Making」というのは、公開リハーサルとライヴの両要素を入れ込んだ公演で、バンドサウンドの解体をしたり、各楽器パートごとに音を出してみたりと、裏舞台を見せるようなことをしてみました。いわゆる「公開リハ」よりもかなり作為的な演出ではありましたが、ライヴ演奏ももりだくさんで、かなりお得な公演だったのではないかと思います。ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

終演後、雪の名古屋を車で脱出して、「高速道路通行止め」「チェーン規制」「スリップ事故目撃(二件も)」「事故渋滞」など、安全でドラマティックな移動ののち、東京に戻ってきたのが午前四時ころ。雪に追われた、長いのか短いのかよくわからない名古屋出張の一日。