九月の追記〜シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』トライアウト!

夏の記憶を掘り起こしていたら、時間軸がグッチャグッチャになってきたので、その勢いで、いまさらながら九月のことを思い返します。

九月二十日。舞浜ディズニーリゾートに新しくオープンする「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」に、日本初のレジデントショウとなる『ZED』を観にいきました(CIRQUE DU SOLEIL TOKYO THEATRE "ZED")。グランドオープンが十月一日で、それに先駆けてお盆過ぎから開催されてきた「トライアウト公演」。

シルク・ドゥ・ソレイユを観るのは実は二度目で(→☆ 2008年2月/ドラリオン鑑賞日記)、情熱的で勉強家のファンが多いこの世界では何も言えない初心者のわたしではあるけれども、この『ZED』、あのオープニングの素晴らしさだけで7,800円払ってもいいね!(トライアウト公演時のレギュラー料金 ※本公演のレギュラーシートは9,800円)。開演して早々に涙ぐみながら大拍手だったよ!

綱渡り、炎を使ったジャグリング、空中ブランコなどなど、サーカスの定番である演目を、洗練されたスタイルとたしかな技術と豪快なステージングで魅せるエンターテインメント。まさに大衆娯楽の極みで、こころから笑いや驚きや涙があふれでてくる。美しく、しなやかで、強靭な身体。人力を感じさせる美術と舞台。作者や演出家、舞台監督など、全体を見渡すスタッフは偉大だ(ついつい舞台裏を想像しちゃうのは、舞台裏人間のサガかしら)。「エンタテインメント」のヒントがたくさんあった。舞台上の楽隊は十人ほど編成で、ファゴットがいたのが新鮮だった。歌も良かったな。

クロージングの風景が「大団円」という言葉をそのまま、塗り絵にして立体絵本にしたようにカラフルで、それはまさしく世界にいくつか散りばめられた「幸福の風景」のひとつだった。また身体からこころが飛び出しそうになって、うれしくてダーダーと泣きながら立ち上がって拍手した。

これはデートにも良いんじゃないかなあ。また観たいと思わせる舞台は、演目の内容はもちろんのこと、サービス精神に拠るところが多いように感じる。さすが、オリエンタルランドのテコ入れというか、グッズのパッケージングも「買いたい」と思わせるものが増えていたように思います。

九月の感動をそのままに、十二月にまた観にいくことが決定しています。

【CIRQUE DU SOLEIL TOKYO THEATRE "ZED"】