鬼頭ブラス秋場所 江古田Buddy

十一月九日、江古田バディでの「鬼頭哲ブラスバンド」ワンマンライヴにご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

先日の名古屋公演(→☆ 2008/10/18「風光楽談宵噺」)と同じセットリストとはいえ、なにせ音楽は生もの、場所が変わればとうぜんずいぶんとちがう景色が現れます。ライヴハウスの雰囲気、客席とステージの近さ、お客さんの性格、ノリウチ名古屋メンバーたちのやけっぱちなパワー(無理がかかったときにこそ、よい演奏となるものだ)、ゲストのトランペッター辰巳さんのいかしたプレイ、そして渋さ知らズでもお馴染みの田中さんによる完璧なPA(ほんとうに無駄のない動きでかっこいい)。コントロールされた音は、裸足でかけていく勢いを保ちながらも、それぞれの楽器が発する歌を際立たせ、音楽的に豊かなアクションとなりました。手前味噌ながらネクストステップを予見させるライヴとなったのではないかと思います。次の東京ツアーは三月といううわさですよ。

 
(指揮をする鬼頭はやたらと動きまわるので、ブレずに撮れた写真がほとんどない)

企画から運営までこなすホールコンサートとはちがい、ライヴハウスでの公演は、前日で制作仕事の大半が終わっているので、本番にはほぼすべての荷物から解放された軽さでライヴを楽しめます。踊ったり歌ったり笑ったりと好き勝手です(でも呑むのは終演後にしてるよ)。本番が近づくにつれて軽くなっていくハタリとは間逆に、気の毒なほどに眉間にしわを寄せて猫背になっていくリーダー。でも悪く思わないでくださいね。これはいわゆる、船長(バンドリーダー/フロントマン)と機関長(企画製作)それぞれの本領。アンケートの「好きなメンバーは誰ですか?」の欄に「写真を撮っていたオカッパ頭で赤いワンピース姿の女性」と書いてくれたお客さま、どなたか存じませんがありがとうございます。わたし、よほど楽しんでいたのでしょう。というか、ライヴ中によそ見しない!

【鬼頭 哲 ブラスバンド】