若山騎一郎×鴈龍太郎 トークショウ始末記

今回の映画祭「若山富三郎の軌跡×勝新太郎の軌跡」勝新と若富尽くしのスリーウィークがはじまりました。初日の今日は、若山騎一郎さん×鴈龍太郎さんという、若山富三郎勝新太郎のご子息が揃って壇上で語っていただく貴重な機会。真っ昼間にもかかわらずテアトル新宿にご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

若富と勝新が共演する『座頭市千両首』(ラストの兄弟喧嘩がすさまじい)の終映後ということもあって、興奮気味に温度が上がっている客席。ハタリは司会進行役でしかないのに、マイクを握っている手がどうにも落ち着かなく、「ああ、みんなが聞きたいことが訊けているかな」と心配で心配でしかたがありませんでした。しかし岸野さんの助け舟と、なにより鴈さんと騎一郎さんのおふたりが予想以上に饒舌に、父および叔父(伯父)についてざっくばらんに語ってくださったので、話の充実ぶりでわたしのオロオロなんて軽くごまかせたのではないかとおもいます。それにしても舞台に上がってみたら、客席が真っ暗でぜんぜん様子が見えないんだもん、まるで盲になったかのような戦い。市っつあん、あんたやっぱりすげえよ!

鴈さんが主演の映画を騎一郎さんが監督して撮りたいねとお話されたので、「ぜひ実現させてください」と言ったら、鴈さんに「えっ、出演?」と返されて困りました。舌っ足らずなのかな、わたし。

壇上はもちろん、楽屋や打上げのお食事会でも、面白いお話をしていただきました。「座頭市映画手帖」をお渡ししたところ、「あ、この娘はそういうひとなのか」とこころを開いてくださったのがうれしかったです。

ハタリに貴重な機会を与えてくれた東京テアトルの沢村さん、ありがとうございました。


※おわび※
舞台上であいさつしたときにも「座頭市映画手帖の……」と名乗ったくせに、売店にモノが置いていないじゃないか、と思った方がいらしたらごめんなさい。絶賛突貫工事で編集中の新版「座頭市映画手帖 petit」はあと数日で完成される、見込みです、たぶん。