今夜のわたしはとてもくやしい気持でいっぱいだ。花の中年御三家コンサート(野坂昭如永六輔小沢昭一)をみのがしたから。前売チケットはすぐ完売してしまったのですっかり日時をわすれていたのだ。あー渋公に当日券を求めて並びにいくのだった。なんならダフ屋と交渉するべきだった。仕方なしにどら焼きを二枚買って帰宅。沈静するのを布団のうえでじっと待つ。しかし野坂先生療養中のため、お二人での公演だったとのこと。

松林宗恵『社長太平記』(1959/東宝)をビデオ鑑賞。社長シリーズ七作目。森繁久彌小林桂樹加東大介の愉快なトリオに、三木のり平久慈あさみらが絡む。この時代の喜劇らしく、芸達者たちによる愉快な仕掛けが多々あるのに話自体はだらだらと緩く進む。森繁が「知ってるかい、清水の次郎長ってひとは生涯に嫁さんを三度貰ったが、すべてお蝶さんという名にしたらしいよ、賢いネエ」という台詞あり(楽屋オチ)。