夜、青山円形劇場浜田真理子さんのライヴを観た。今回は「あおやま美音堂 秋」と題したイベントで、ベースとボーカルの京都バンド「ふちがみとふなと」との愉快な共演。以前文化村で観た浜田真理子ソロの緊張感あふれるステージとはまた違い、非常ににこやかな時がすぎていった。浜田さんの声は、本当に一瞬にしてここら世界をかえる力があって、聴いているのか観ているのかそれとも胸ごととりだされて水(薬局に売っているような精製水)にゆっくり浸されて何かがスコンときれいに抜けるような、そんなふしぎなきもちになるからすきだ。すきというよりやっぱりすごいのだ。ふちがみとふなと、は、青いワンピース姿で手を振って愉快に唄う渕上さんと、「もぐらのクルテク」の赤いシャツを着てベースを弾く船戸さんのカップル。こちらもやはり一声目一音目からしてすきになってしまうミュージック。
また、「青い部屋」で唄うシャンソンのソワレさんが越路吹雪を唄っていた。宝塚。合間に朗読していた前髪の短いひとはぼくもとさきこさん。ペンギンプルペイルパイルズ、結成してから一度も観にいっていないから、朴本さんを観たのはずいぶん久しぶりだった。それでもって一昨日早朝の浅草でお茶をともにしたヒゲの方にお会いしたり(先日はどうもどうも、というあいさつ)、井の頭のリツコさんは頭上のキャットウォークからキャメラをかまえていた。わたしもわたしなりの方法で働かなくてはなあ。