昨晩、成瀬巳喜男の『石中先生行状記』(1950/東宝)を観てから寝たせいか、いつもなら憂鬱な月曜の朝だというのに今日は清々しい気持で目がさめた。一気にからだを起こしてベランダに出て体操。「青い山脈」を唄おうかと思ったけれど向かいの家から奥さんが出てきたのでやめた。『石中先生行状記』には、前年大ヒットした『青い山脈』の楽屋オチが随所に出てくるのだ。そもそも第二部で若い恋人たちを演じる池部良杉葉子は『青い山脈』に出演していたし、若山セツコ演じる田舎娘は映画館で『青い山脈』に若山が出ているシーンを観ていた上に三船敏郎と一緒に「青い山脈」を唄い出すし…かわいらしくって頬がゆるみっぱなし。前に新文芸坐で観たときにもわいわい言っていたけれど(どれくらいわいわい言っていたかが気になったら七月二日の日記をみてください)、何度観ても、ああ、わたしはこの朗らかな青春映画がたまらなくすきだ! 青森の田舎はいいなあ。田舎で畑仕事をして暮すのもいいなあ。その場合は岩木山ではなくて、道産子らしく羊蹄山の麓あたりがいいですね。特産品はジャガ芋。芋はおいしいからそれもいいね。