思い立ったが吉日。胴着を鞄につめて出社した。船橋まで空手の出稽古。学生時代の恩師が指導する道場で、久々に胴着姿になったら「誰かと思ったら、その裾の短さは、おまえか!」とあたたかく迎えられた。実に六年ぶりに空手部後輩が国公立大会で女子優勝したという報告をいただいたのは一昨日のこと。大学三年生のわたしと「オー崎さん」と「※田さん」が実に調子よくその大会で優勝したのが六年前のことだった。うれしい知らせに昔の心がうずいたのもあるし、私は単純な仕組みでできているから運動をすれば頭と身体がつながって余計な物事を考えなくていいという期待もあったのだ。久々に締めた黒帯はなかなか気分がよかった。身体のキレはどこにもなかった。稽古後に呑んだビールが非常においしかった。恩師のアパートで、恩師が煮こんだエスニック料理の数々を美味しくいただいた。