西荻窪で途中下車。今夜はとっても焼鳥気分。南口の「戎」に潜入したら西荻よいどれナイトのはじまりです。あん肝うまー沖漬けうまーうずらうまーなんだよ軟骨品切れかよー。満腹と酔いで目の前が白黒の市松模様になった。週末に出掛けた鶴川の旧白洲次郎・正子邸「武相荘」の背筋がシャンとした優雅さに魅せられたのはたしかだが、わたしはあのひとたちがついぞ知り得なかったチープな世界のすばらしさを知っているのだ。清貧ながらも背筋をのばす、これがわたしのプリンシプル。二軒目に入ったハンサム食堂では、吾妻光良&スウィンギン・バッパーズがかかっていて、吾妻さんの「やっぱり肉を喰おうー」の歌声に合わせて店のメガネ君が一緒に歌っていたので、おやこいつは仲良くなれるかもしれないなあと思った、が、人間関係は不意の事故とタイミングであって意図するものではない。梅酒をジャスミン茶で割ったものを飲んで、コアップガラナの空き瓶をねだっていただいて握りしめてごきげんで帰宅。酒が入ってさえいれば世界でいちばんわたしが強いだろう。しかも燃費だってとんでもなく安い。