音や金時にて、佐々木彩子さん不破大輔さん川下直広さん関根真理さんのライヴ。このあいだ観たばかりじゃないかというのは愚問。音楽に同じものなんてないのだ。シンハービールを飲みながらモンゴル餃子を食べ(高山なおみさんのレシピにもあったので今度作って大勢で食べたらたのしいなとおもう)、カトマンドゥの写真集で爺さんが空中浮遊している姿に見入ったり、不意に割り箸が折れて餃子を机の真ん中まで飛ばしてしまったり、赤ら顔になってポワーとなったりして地下生活者の夜を過したのだった。なんだかこの四人の音楽はからだに気持ちよくぶち当たる。つい先日、入谷で観て聴いた音ともまた違うのだった。今日はとくに「ナポリタン」が面白かったとおもいます。不破さんが誰かに似ているからではなく不破さんだから好きなんだなあと当たり前のことをおもうファン心理。ライヴが終わって、ちゃんさんとマリさんと女子なお喋りをしながらビール追加。スカッと割りきれる答えをくれるちゃんさんはかっこいい。「自分が全部悪いんだーって思ってみると意外にわりきれるかもよ」という大胆な発想の転換、勉強になります。ほろ酔い気分で自転車にのってまた吉祥寺へと戻る。「このそらがー」って歌いながら。アルコールと音楽と健全なわたし。ひとつ心残りだったのは、西荻までいったのに風呂道具を持っていかなかったこと。あの町は銭湯天国だというのに。帰宅して風呂にお湯をためて洋服のままザブンとつかる。一日が陽に転じて幕を閉じたのだ。