htr2004-04-11

近況。ヨーグルトとバナナと豆乳をミキサーで混ぜたものをのんで一日をはじめています。京都有次に砥ぎに出して以来、野菜を叩き割るかのごとくストレスフルだったまな板生活が、愛用包丁帰還でようやく快適ライフに元通り。うれしいったらないね。イカをさばく手も浮かれるってものよ。運動したい気持が募って走り始めたらいつの間にやら時速十キロ超で六十分間走。筋肉馬鹿の番組で永井君が二十一段の跳び箱をとびこえてガッツポーズしてるの見てハハハーばっかでーと笑ってるわたしもいまだアスリート並みの数値をたたき出す馬鹿だということだ。数年前、大学空手選手だった永井君はむさい輩が集う武道館のアイドルだった。そして彼と対戦したうちの学校の後輩が意図的にそのナイスフェイスを殴ろうとしていた健気さが思い出されたのだった。さて、森崎東『喜劇 女は男のふるさとヨ』(1971/松竹)を観ました。タイトルからして人生訓。喜劇かどうかはともかく、放浪の踊り娘役の倍賞美津子のステキぶりが悔しくなるほど立派なのだ。『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』のバーバラもそうだけれど、森崎映画をみていると、鼻がどうのとか目がどうのとかいうケチな話じゃなくて簡潔で豪快な立ち姿こそがいい女の所以なのだなあと感動する。人生が演歌。ややこしい理屈を抜きにして、そのからだと笑顔で生き抜く丈夫さを見ならいたい。さて、近況をもう一度。よく晴れた日曜日には、キング・クリムゾンのライヴ盤『ヴルーム・ヴルーム』(96年のメキシコでのライヴ収録)を大音量でかけながら春夏の衣替え。あーもーすげーかっこよすぎーと興奮しながらいまの気分じゃない洋服を後先を考えずにたくさん丸めて捨ててしまったのだった。