htr2004-07-10

雨に閉じ込められてこのまま家で眠っていたーいという気持をふりきって夜の外出。畑違いのックラブイベントにッひとりでいくだなんてッ!と足掻いたら、渋谷で元気な男の子ふたりを捕獲成功、突如明るい光がさしこんだ。昨日オープンしたばかりの新しいクラブ「UNIT」は、フロアはそれほど広くないものの「抜け感」があって地下なのにきもちのいい空間だった。音がクリアすぎるほどにクリアでふしぎなかんじ。甘いお酒でごきげんになったところで今夜のミッション無事完了。スターパインズでイベントがあるからと誘われるも、財布のなかには千円札が一枚、何度数えても二枚に増えないので戦線離脱。駅前のスーパーで「あーきょうもまだたんたかたんがなーいー」と駄々をこねていたら、北のお友達から「いまっ、NHKでアレやってるよ」との緊急連絡。頬を紅潮させて自転車をとばして帰宅。

列島縦断 鉄道12000kmの旅 〜最長片道切符でゆく42日」の総集篇放映。これは同じ路線を一度しか通らない「一筆描き」で日本を縦断して南下するという、旅系てっちゃんには堪らない「究極の鉄道旅行」の企画。鉄キチ道には「車両系」「ダイヤ系」「写真系」などがある(しかもそれぞれが重複していたりもする)けれど、わたしは「旅系」の鉄道ファンなのだ。乗り換えプランを立てたり時刻表を見ているだけで興奮して眠れなくなる。夏でも春でも冬でも「青春十八きっぷ」の季節になるとお尻のあたりがモゾモゾしてくるし、今だってすでに「北海道・東日本パス(五日間鈍行乗り放題、しかも津軽海峡を「急行はまなす」の夜行で渡れる)」にハートを打ち抜かれているのだった。もう大人なんだから時間を金で買う旅をすべきかと思いながらも、やっぱり心の基本は貧乏トラベラー。ああ、日本にはなんてすてきな路線がたくさんあるんだろう。富山あたりの単線路線の風景にグッときながら、足りない酔いをマリブでチャージ。興奮で眠れない夜はつづく。

列島縦断 鉄道12000kmの旅」 http://www.nhk.or.jp/tabi/index.html