htr2005-01-02

元旦。前日の雪の影響で一年前から心待ちにしていた新春高尾登山は断念。昼前にだらだらと起き出して、酒とおせちの合間に気合を入れる。一年の最初の日といったって、昨日のつづきで明日の準備であることにかわりない。それでも人生儀礼と年中行事好きな身ですもの、暇な午後にはテレビを捨てて東伏見稲荷へ初詣。欲深いお嬢さんの願い事初め。甘酒のかわりに瓶コーヒー牛乳初め。武蔵野天然温泉「湯らく」にて風呂初め。関東らしい褐色の湯にからだを沈ませて、浴衣に着替えて岩盤湯。どこまで健康になれば気が済むのでしょう。早々にふとんをかぶって、大晦日にCSで放映した『ハロー! フィンガー5』(1974/東宝)を観る。五人兄弟のなかではやはりアキラ君だけが垢抜けている。これで当時十二歳だものなあ。この短篇映画は「東宝チャンピオンまつり」のなかで『ゴジラ対メカゴジラ』と併映されたというプロモーション映像。彼らが飛行機で沖縄に帰ってチャリティコンサートをする様子を追ったもので、「個人授業」「学園天国」「フィンガー5のテーマ」の三曲を観ることができる。

二日。箱根駅伝のスタートとともに目覚める。NHKBSでは「列島縦断鉄道12000km」の決定版が放送中のようだけれども、いつか地上波でも放映してくれることを望みつつ(投書しようかな)、箱根駅伝の様子を追う。柚子茶とバナナヨーグルト豆乳で引きはじめの風邪を蹴散らしてこの晴れた穏やかな日を呑気に過ごすのだ。正月は自分の具合も世界の景色も緩やかになるから好きだ。世界全部が緩やかになればいいと念じながら。