チャウ・シンチーカンフーハッスル』(2004/中国)をようやく観た。笑って泣けた理由は三つ。間合いの概念のある武術は見ていて美しいということ。チャウ・シンチーは大真面目でロマンチストだということ。そして正しいヒーローというものはいつだって差別される側から出てくるということ。貧民窟や長屋の並びや盲目の按摩。あいつがいるのは俺にとって気持ちよくないからやっつける。理屈はそれだけでいい。それだけだからかっこいい。だからこそチャウ・シンチーはかっこいい。