ミスハタリのゆきんこ冬の旅

単線ラブ

東京は腑抜けた陽気がつづく二月半ば、世の三連休に合わせて札幌に帰省しておりました。今年は雪が少なくて暖かいという噂どおりに、かなり緩やかな様子の北の冬。それでもやはり雪ン子気分は盛り上がります。余市駅近くの函館本線は単線で、雪まみれになった一両のディーゼル車がその上を走っていくのを見ると、鉄道民営化から二十年(!)といえども、ここではまだ国鉄の匂いを感じられてじんとしたりしていました。この春の「青春18きっぷ」はJR発足二十周年記念でさらにお得らしいので、さてどの鉄道に乗りに行こうかな……と盛り上がる鉄熱はさておき、北国ではたくさん美味しいものをいただきました。真たち(真たらの白子)や生ホッキのひもの軍艦、脂の乗ったケイジ、魚介類ラブ!

お菓子は老舗の「六花亭」や「柳月」、「morimoto」や「きのとや」、とにかくうれしい甘味がいたるところにあふれている。札幌駅には「札幌ぽっぽまんじゅう」という鉄道つながりのおまんじゅうもあったり、三越地下の一等地にはショコラティエ・マサールが出店していたりと、数々の誘惑に抗えるはずもなくすべていただきました。札幌銘菓は女子のこころをわしづかみだな!

とか甘い女子発言をかましつつも、おじゃました友人宅でしそ焼酎「たんたかたん」を呑みながらいただいたこまいの干物が胃袋の記憶の真ん中にいまだ鎮座しているんです。ちなみにそのお家には大きなガンダムがいました。ザクもいたのよ。