秋の町歩き/10月16日という日にむけて

何度かの長い雨を経て、町はすっかり秋すがた。空にはひつじ雲、いわし雲、うろこ雲。真っ直ぐにのびていくひこうき雲のラインも目立ちます。長袖に着替えて(この、薄手の長袖シャツ一枚で歩くことができる季節がすきだ)、予定のない日よう日には町のどこかへ。


二月の天満で出会った黒猫は、今日もまた同じ場所で暮らしていました。


私事ですが、十月十六日に神戸の西側で結婚式を挙げる運びとなりました。会場はいわゆる結婚式場ではないところなので、すべて自分たちで仕込んでいます。紙もの稼業の本領発揮とばかりにはりきって招待状をつくったり、乙女心を引っ張り出してドレスに着替えたり、おもてなし程度の出し物について考えたり、やりたいこととやらねばならないことは山積み、日日の暮らしはパタパタとせわしなく、ときに不要な不機嫌にやられながらも、大らかな家人や頼りになる友人のおかげで、なんとか準備を進めています。それぞれ商売柄、これまでにコンサートやライヴやイベントは、さまざまなシーンで幾度となく仕込んできたわたしと家人ですが、結婚式ははじめて。さて、どうなることでしょう。