一昨日の夜、風呂上がりの部屋にはなかなか風は通らなくて、灯りを消してカーテンを開けた。その夜は奇妙なまでに丸い満月だった。数時間前、港町のまだ高いところに浮かんでいたそれは、ななめ下まで落ちていた。汗が引くのを待たずにカーテンを閉める。や…
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