ミスハタリの道北旅 1 出発とおみやげ

冬の大行事である「さっぽろ雪まつり」が終わり、町がひと息ついた時期をねらって札幌行きを考えて準備をしていたら、ムクムクと沸いてきた出来ごころ。十勝から知床へ、道東エリアをぐるりとまわる二泊三日の大きなよりみち。すてきなホテル、蒸気機関車気動車などの鉄道、釧路湿原、氷点下の夜、豊かな温泉、知床の海の幸。ひとり慰安旅行のようなのんきな旅路となりました。

旅とはいえ、最終的な目的は札幌への里帰り。家族や友人へのおみやげを選ぶところから里帰りははじまります。札幌の場合、こちらでお気にいりのお店は、かなりの確率で支店があるので油断できない。そういや昨年末に吉祥寺に「marimekko」のショップができたし、お嬢さんは布ものが好きよねーと思いついて店に寄ったのだけれど、「marimekko 札幌店」が数日後にオープンするっていうんだもん、ギャフン! カレルチャペックの紅茶もおみやげの定番にしているのだけれど、前に持ち帰ったことがあるのでした。

今回のおみやげは、まず「和菓子処 紀の国屋」のお菓子。

「おこじゅ」は、黒糖の味がする虎模様の皮でつぶあんをはさんだ、どら焼きのようなおやつ。皮がホットケーキのようにふかふかしているのが特徴。三時のおやつにぴったりな甘味。「おこじゅ」とは多摩地方の言葉で「おやつ休憩」と言った意味合いだそう。「おこじゅにしましょ」とか言うのかな。年配の方向けには、包装もかわいい「栗きんとん」と「一口羊羹」の詰め合わせを。「紀の国屋」は本店が武蔵村山市にあり、新宿以西の中央線沿線の百貨店などでよく売られています。吉祥寺ロンロン内に連なるお店のなかでも、素朴でやさしい雰囲気があって好き。値段も素朴でうれしい。パッケージや紙袋もかわいいので、「ほっこり系」の女子にもモテそうだと思うんだけど、どうかな。

また、札幌の女子向けには、荻窪のはちみつ専門店「L'abeille(ラベイユ)」の「プロポリスキャンディ」。電車の乗り換えのときに渋谷店で買ったのだけど、いろいろなはちみつを試食させてくれたのがうれしかった。これから旅に出るっていうのに、つい自分用にはちみつ一瓶をお買い上げ。「ラベイユ」は東京のほか、名古屋、大阪、京都、福岡にもショップがあるそう。オンラインでも購入できるそうです。

いそいそとおみやげを鞄に詰めて、品川経由で羽田空港へと向かいます。やってきた京急線、いつもの「赤い電車」ではなく、車体が青色。「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」の600系。たのしみの「ドレミファ〜」は聴こえないけれど、乗りごこちは快適でした。
 

→【L’abeilleラベイユ】
→【和菓子処 紀の国屋】:武蔵村山本店のほか、京王新宿店、吉祥寺ロンロン店、東急吉祥寺店、伊勢丹立川店など、新宿以西中央線界隈で手に入ります


【ミスハタリの道北旅 2008】
1 出発とおみやげ 2 『終着駅は始発駅』 3 帯広「北海道ホテル」 4 蒸気機関車と釧路湿原 5 川湯温泉紀行 6 流氷ノロッコ号 7 札幌「キコキコ商店」番外篇