ミスハタリ飛騨路を行く 2 秋晴れの高山「八幡祭」

早朝の岐阜駅より特急「ワイドビューひだ」乗車。飛水峡より中山七里の車窓を選び、進行方向に対して左側の座席をキープ。先頭パノラマグリーン車は今回も憧れのまま。高山駅を乗り過ごし、まずは飛騨古川駅で下車。今日の宿に電話をかけると、午前中にも関わらず快く迎えの車が来てくれた。送迎車を運転するのは袴姿のすてきな好青年。「袴だ!」「この上品な立ち居振る舞い、若旦那にちがいない」「大店の若旦那なら人生安泰だろうねえ」「やっぱり地元の同級生をお嫁さんに迎えるのかしら」などとよけいな憶測をしているうちに、旅館「八ッ三館」に到着。出迎えてくれたのは女将と仲居さんと、箒で掃除中の男性。「あれっ、袴だ」。なんてことはない、男性スタッフはみなさん、袴姿がユニフォームのようでした(この老舗旅館についてはこちら → 3 飛騨古川「八ッ三館」)。

高山駅行きの鈍行は一時間に一本ほど。次の列車を待ちながら、飛騨古川の白壁土蔵の町並みを散歩。

 
 

この一年で何度目かの高山本線「キハ48系」で高山駅へ。この顔にもだいぶん慣れました。

高山の祭は春と秋。前日の曳き廻しや宵祭が見ものとはいえ、二日目の賑わいもなかなかだ。団体ツアーのバッヂをつけた旅行や外国人観光客の姿も多い。

まずは八幡さまで獅子舞奉納。

その後、練り歩く「御神幸」を眺める。

 
 

こちらはドーンと屋台の曳き揃え。


そして高山の「古い町並み」などを、観光客らしく散歩。われわれ旅人にとっては「観光地」のお手本みたいな町だけれども、ここで暮らすひとにとっては、これが日常の場なのだ。

日が暮れるより先に、また鈍行列車に乗って飛騨古川へ向かいます。


【ミスハタリ飛騨路を行く 2008/10/09-12】
1 岐阜「ダイワロイネットホテル」 2 秋晴れの高山「八幡祭」 3 飛騨古川「八ッ三館」 4 手垢の生活と白川郷 5 高山「スパ ホテル アルピナ」 6 安房峠越えて松本へ