イン・ザ・ヒビヤパーク

四月、まやかしの初夏の日には半袖で家を出る。午後、日比谷にて打ち合わせ。今度のお仕事は、ある映画に登場する列車の魅力を解説する「声」を担うこと。さて、ここを見てくださっている縁がありそうな方々にお伝えしておきましょう。ハタリブックスは屋号に「ブックス」がついてはいますが、じつは文字以外のお仕事も承っております。文章を書いたり書籍を編集をしたりするよりも、イベントの企画や旅のアテンドやコピーライティングやミュージシャンのキャスティングやステージで踊るなど、出版から遠く離れた仕事をしている方が多い月もままあります(あっ、言っちゃった!)。ハタリブックス/ミスハタリがアナタのお手伝いをしようとおもう判断基準は「その話を受けたときにワクワクしたかどうか」に尽きます。というわけで、まずは気軽に声をかけてくれればといいなと思うのです。

打ち合わせのとちゅうでおなかが鳴ったので、「日比谷における奇跡」ともいえる、シャンテ地下の「カレー工房ひつじや(→☆)」で日替わり野菜カレーセット(六百五十円)。カレーにサラダ、食後のデザートとチャイが付き、サフランライスとナンは食べ放題という気前のよさに敬礼。ちなみに姉妹店「ビストロひつじや(→☆)」は、グルジアワインのフルボトルが二千円でお釣りがくるという、「渋谷区の良心」ともいえる羊料理専門店です。

午後三時のヒビヤパークにて。


都会の公園は意外に静かだ。すこし傾いた陽射しが帝国ホテルを穏やかに照らしている。古い建築の日比谷公会堂は居眠りしているような佇まい。となりのベンチに座った女の子が小声で歌の練習をしていた。明日は土ようび、待ちに待った週末がやってくる。その寸前、働く町東京のちょっとした休憩時間のことでした。