八月札幌夏仕舞 1 序:おみやげと猫のこと

八月の終わりの、盂蘭盆に間に合わぬ不孝者の里帰り。前回(→「ミスハタリの道北旅」/200802)のようなより道はがまんし、東京〜東京の直行直帰。八月二十八日から三十一日まで、残暑というより初秋の町を散歩し、すこしだけ遠出して鉄道に親しんだ小噺でもしましょう。

今回のおみやげハンティングの舞台は日本橋三越。神戸生まれの「ケーニヒス・クローネ」の「ベーネン」四味。「クラブハリエ」のバームクーヘン。「たねや」の「長寿芋」(「クラブハリエ」と「たねや」が同じ会社だったといま知った)。自由が丘「黒船」の「黒船ラスキュ」。ほんとうは、東京大丸で「ねんりん家」バウムクーヘンや、本郷の「近江屋洋菓子店」でアップルパイや、四ツ谷か銀座松屋「浅野屋」の食パンも買いたかった。おみやげを選ぶ時間はいつもとても楽しい。20:05にスカイマーク便は羽田空港を発ち、予定をすこし遅れて22時近くに新千歳空港到着。札幌市内へ向かう高速バスの最終便に揺られて国道三十六号線。家のベルを鳴らすと、実家暮らしの猫が「うやや、また知らないひとがきたよ」と目を丸くしてニョロリと逃げていくのも相変わらずのこと。

 

あとは、チビッコのころに頭からドボンと落ちた、家の裏手にある公園の池を見に行ったりしました。八月だというのに紫陽花が咲いていてびっくりした。

【ミスハタリの 八月札幌夏仕舞 2008/08/28-31】
1 序:おみやげと猫のこと 2 北の良心「キコキコ商店」 3 函館本線「山線」と昆布駅 4 小樽手宮「小樽市総合博物館」 5 札幌「モエレ沼公園」