ミスハタリの春陽南風旅 2 那覇「ナハナホテル」

那覇で泊まったのは「ナハナホテル」。

「往復航空券+那覇一泊」という格安タナボタプラン、しかも「通常のホテルよりアップグレードしたよ」とのうれしい知らせ。サンキュー、旅の女神! モモちゃんと「ナハナハ〜」とふざけあいながらホテルへ。

ナハナホテルは国道58号線沿い、ゆいレールの県庁前駅と旭橋駅の中間あたりにあります。国際通りの入口にあたる県庁やパレットくもじまでは歩いて十分弱というところ。もともとあったホテル「グランドオーシャン」をもとに、赤坂や六本木にあるホテル「ザ・ビー」などを経営するイシン・ホテルズ・グループが二〇〇七年リノベーション・オープンしたという。

 

エントランスを入ると天井が高くて明るい印象。ソファや椅子が多く置かれたロビーは、スペースにかなりゆとりがある。新興の「こじゃれ系」ホテルの多くが小さくてセコイ空間しか持てないのとはちがい、もともとが大ハコホテルだったからこその強み。部屋数が多く、団体ツアー客も受け入れているようで、オフシーズンとはいえ土曜日の夕方はかなりのにぎわい。

吹き抜けのエントランスには飴細工のようなオブジェ。エレベーターホールなどにもこの手の飾りがあり、ホテル全体が明るめの木目とカラフルなイメージで作られている。今回泊まった部屋は十階のツインで、予想していたよりもずいぶんと広い。しかし内装は、明らかに表面のみリニューアルしたような、ぺらーんとした印象。

 

センスがマスから抜けきれなくて垢抜けていないところがあるし、部屋のバスルームは旧ホテルそのままの古いつくり。この手のホテルにしてはアメニティはてんでダメだし、朝食ビュッフェもいまいちセコくてオリジナリティに欠ける。リーズナブルな宿泊費やプランを考えると、じゅうぶんコストパフォーマンスが高いといえるのだろうけれども。でも甘い。

地下の「コトラン・スパ(→☆)」にも行ってみました(宿泊者向けのタイムサービスで、千五百円で入浴可)。天井が低いため閉塞感と驚くほどのコンパクトさは否めないものの、ミストとドライのサウナが二種、香りのよい檜風呂、かなりの水圧を誇るボディシャワーと、小さいながらもなかなかの充実ぶり。ただ、ここもいまいちアメニティが……。コンテンツだけなら、ホテルロイヤルパーク汐留タワー地下「マンダラ・スパ」のハイドロバスにだって勝るだろうに、スパ部分でのアメニティが化粧水程度しかなくて、いまいちスパ気分に乗り切れないのが残念。ハイドロバスのようにデクレオール使い放題とまではいかなくても、ちょっと気分の上がるアイテムを数種類は置いてほしいものです。個別トリートメントでは沖縄のブランド、ナチュロコレクションというラインを使っているとのこと。

スタッフの接客よし、国際通りまで適度に歩く健康的な立地、ベッドの硬さはなかなか快適で、ぐっすりと眠れました。でも、いまいち詰めが甘いなと思ったホテルでした。

【ナハナホテル】 沖縄県那覇市久米2-1-5 電話:098-866-0787


【ミスハタリの春陽南風旅 2009/03/14-17】
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