宿
熊野の山道をくねくねくねくね走っていくと、熊野本宮のちかくに温泉がいくつか湧いています。そのひとつが湯の峰温泉。日本最古の温泉といわれており、ここの「つぼ湯」は熊野詣の旅人の疲れをいやし、いよいよ本宮大社にいたる直前の禊に使われてきた湯ご…
六月九日、くもり。旧友ふたりとチビッコといっしょに、山梨県小淵沢「リゾナーレ」へ。中央道チキチキドライブ移動ゆえに鉄道とも無縁で(すぐそばを走る小海線が気になってしかたなかったんだけどな!)、車内でも部屋でもおしゃべりばかりしていた二日間…
金沢をあとにして、くもり空の下を能登有料道路を飛ばします。能登半島は海だけじゃなく、山のある場所なのだなということが、めくるめく景色で実感。想像以上にアスレチックな土地だった。海沿いの細い道を走って、真脇ポーレポーレで立ち寄り湯。ここの「…
三月の終わりから一週間も北海道にいました。旅日記はまたあとから書きますが、ひとまず写真とダイジェストで旅じまんを。三月三十日〜三十一日には「渋さ知らズ旅行部オーケストラ」で札幌観光してきました。この「旅行部」というのはミュージシャンやダン…
人口六百人程度という浜比嘉島の東側、比嘉地区の丘のうえに建つ「ホテル浜比嘉島リゾート」。旧「マリンリゾート浜比嘉」の建物をもとに、二〇〇八年春にリニューアルオープンしたプチホテル。 オフシーズンかつ客室数がたった二十八室というプチサイズのた…
那覇で泊まったのは「ナハナホテル」。「往復航空券+那覇一泊」という格安タナボタプラン、しかも「通常のホテルよりアップグレードしたよ」とのうれしい知らせ。サンキュー、旅の女神! モモちゃんと「ナハナハ〜」とふざけあいながらホテルへ。ナハナホテ…
函館駅の改札を出たらすっかり冬の夜だった。朝の六時にさいしょの電車に乗り函館駅着が夜の八時、とちゅうスムースに乗り換えがつづいたから、ほぼ十四時間ものあいだずっと列車に揺られていたというあんばいだ。新幹線や鈍行や特急列車。山の線路と海の線…
これまでの主な「ハタリ旅日記」の目次をまとめてみました。「旅と恋はあと戻り厳禁」がモットーのハタリ旅、のんきな足どりで知らない町を散歩して出会った風景と、旅の神様に愛された記憶。このほかにも旅の記録はいろいろなところに散らばっています(二…
ハタリハウスは東京都内のわりと便利な立地にあるにも関わらず、ときに寝床に浮気して、東京のホテルに泊まる機会が年に何度かあります。仕事の用事で上京するママハタリのご相伴。旅先で泊まる宿はもちろんのこと、日常のなかでのホテルあそびもとてもたの…
飛騨古川の老舗旅館(→☆)で贅と真心のおもてなしを受けた平民は、リーズナブルな夜を求めて高山へ。でもね財布に優しいだけじゃいやなのヨ、やっぱり旅の宿には快適とコストパフォーマンスが同居してくれなくっちゃと探しあてたのは、九月にプレオープンし…
夕暮れの飛騨古川の町を歩き、荒城川に架かる橋の向こうに見える旅館「八ッ三館」。創業安政年間、飛騨商家造りの棟が美しく残る老舗の料亭旅館。「八ッ三(やっさん)」という屋号は、初代の三五郎さんが越中八尾出身だったことに由来するといいます。上が…
名古屋滞在のあとは岐阜に移動。名古屋と岐阜、名鉄線に乗ってしまえばあっという間だ。恒例となりつつあるママハタリとの旅行の幕開けは、互いの都合で夜更けに集合。わたしも中部セントレア空港からの名鉄空港特急「ミュースカイ」に乗りたかったなあ。旅…
リハだー仕込みだー打ち合わせだー本番だー営業だーと、音楽制作のあれやこれやで季節ごとに一度は名古屋に行っているので、名古屋行きはもはや「旅」ではなく「出張」のほうが近いのだけれども、今回はリハーサルと会場打ち合わせの間に三日間の暇が出来た…
富山に来るのは二度目(昨年は乗り換えのみ)。町に出るのは学生時代の空手道の東日本大会の遠征でやってきた以来だ。羽田空港でキャンセル待ちをし(どうして遠征なのに、そんな博打をしたのかと今あらためて問いたい)、出発案内に急かされる空港内を空手…
新潮社記念文学館や武家屋敷の西宮家のある田町武家屋敷通りにも、桜がきれいに咲いている。桜以外もきれいに花開いている。うわ、『椿三十郎』の邸宅みたい!桜時期の角館、宿の確保が今回の旅計画のポイントだった。すでに二ヶ月前(!)に角館駅に隣接し…
ねえ、知ってる? 世界は、いくつもの瞬間が重なってできているってこと。ある時間、たとえば二〇〇八年四月二十日の十二時二十二分で切り取ってみよう。それは具だくさんの巻き寿司の断面みたいなもの。東京に暮らす娘が「男鹿なまはげライン」から秋田駅の…
「リゾートしらかみ」の上下線を乗り継ぎ、都合七時間ほど五能線をめぐる旅(移動だなんて言わないよ)を終えると、すでに午後十時すぎ。本日の宿は、秋田駅から徒歩五分ほど、千秋公園の向かいに建つ「中通温泉 こまちの湯 ドーミーイン秋田」。シングル一…
反対側のホームからなびくSLの煙に後ろ髪をひかれながらも、旅にあともどりは禁物、と、グッとこらえて、標茶駅から先を目指す。13:10発の鈍行列車はもちろん一両編成。やってきたのはやっぱり「キハ54系」気動車。同じく非電化・積雪地域である大糸線を走る…
今回の帰省、なぜに札幌に直接帰るのではなく帯広によりみちしたかというと、それは「北海道ホテル」に泊まってみたかったから。稲葉なおと著『PAPA'S HOTEL』(講談社)というホテルガイドブックでも、建築的な観点から見ても面白い宿として紹介されている…
さて、もうひとつ台北のすてきホテルをご紹介。「台北商旅 慶城館(レ・スイーツ・タイペイ・チン・チェン Les suites taipei Ching Cheng)」。こちらはMRT木柵線の南京東路站(駅)から徒歩すぐ、便利な立地にある、あらゆる意味でスマートなホテル。ここ…
この三泊四日のうち、最初の二泊をした「欧華酒店(リヴィエラ・ホテル THE RIVIERA HOTEL)」は、立地こそ多少不便なものの(台北市中心街からはすこし離れている)、居心地はなかなか。いわゆる大型高級観光ホテルと大きく違うのは、パックツアーの観光客…