八ヶ岳でおしゃべりおしゃべり! 〜リゾナーレ滞在

六月九日、くもり。旧友ふたりとチビッコといっしょに、山梨県小淵沢「リゾナーレ」へ。中央道チキチキドライブ移動ゆえに鉄道とも無縁で(すぐそばを走る小海線が気になってしかたなかったんだけどな!)、車内でも部屋でもおしゃべりばかりしていた二日間。出会ってから十五年の年月が過ぎ、たくさんのオチャメとマヌケな時間をともにしてきた大切な友だちとのレジャー。

ゾナーレをえらんだ理由は、森があって、チビッコとママに優しくて、妙齢女子のお泊り会向きの広い部屋があるから。八ヶ岳の山々に囲まれ、朝晩の風はひんやりと涼しく、森の木々に留まった雨粒が空気に湿り気を与えています。山梨や長野の気候や空気は肌に合うので好き。

ゾナーレは宿泊だけでなく、ウェディング、レストラン、ショッピングストリート、プール、お風呂、リラクゼーション、山歩きや乗馬などのアクティヴィティの複合リゾート施設だけあってとても広い。土地ならいくらでもあるんだ! と言わんばかりの余裕っぷりを見せています。

 
 
 
 

「ピーマン通り」というネーミングに疑問を感じつつも、ひとまず館内のショッピングストリートを散策。梅雨時期の平日ゆえ、風通しが良い。花屋の店先ではいま時分の甘いピンク色の芍薬がかわいく咲いている。館内の至るところにツバメが巣をつくっていて、親鳥がせっせと子育て中。口を開けて帰りを待っているひなたちがチラリと見えてかわいい。わたしたちのチビッコも、石畳のうえを駆けて転んじゃうくらい大はしゃぎなのだ。丸山珈琲、小淵沢ラティスなどのショップを軽く流して散歩。本と雑貨を見ながらお茶がのめる、セレクトショップ「ブックス&カフェ」でもゆっくり過ごせます。

お部屋はおまかせプランで、当日にならないとどんな部屋になるかわからなかったので期待していなかったのだけれども、あてがわれたのはホテル棟三階の「ホテル スーペリアルーム(→)」。扉を開けてびっくり、ひっ、広い! 70平米、チビッコが走り回ってもまだまだ場所が余る! 壁面の天地いっぱいの鏡がドレッサーになっており、そが二面並んでいる。バスルームのシンクもふたつ。トイレだってふたつ。ベッドの周囲は壁とカーテンがついている。窓の外は森で見晴らしも上々。丸山珈琲やラティスのお茶もサービスで用意されていました。

 
 
 

フロントでいただいたチビッコお泊りセットのなかに入っていた子どもスリッパがキュート!

波のプールや、クライン・ダイサム・アーキテクツによるデザイン露天風呂「もくもく湯」も気になったのだけれども、おしゃべりとごはんとビールに夢中で、部屋でくつろいで夜を過ごす。つかれ果てたチビッコが眠ったら、ベッドまわりのカーテンをそっと閉めて、丸いケーキとコーヒーでお誕生祝いです。

 

翌朝のごはんは「ワイワイグリル」のビュッフェ。木のインテリアと壁面いっぱいの大きなガラスが開放的で、朝から野菜をたっぷり。ごちそうさまでした!

これでひとり約六千円という、実にお得なプラン(時期や人数によってちがいます。食事は朝食のみ)。梅雨時期の平日ならではなのか老舗リゾートならではの大盤振る舞いなのか。どちらにしてもうれしい滞在となりました。チビッコと一緒にあそぶ旅ではなにが大事なのかを学べました。

帰りには「道の駅こぶちざわ」により道し、土地の野菜やその場で煮詰めているジャム(ルバーブがあるのがうれしい!)、信州りんごのアップルパイなどをお買物。ああ、「道の駅」やアンテナショップって大好き! 百円で買った朝採りの蕗の束をたっぷりのお湯で下茹でし、鍋から立ち上る山の匂いにうっとりしながら、もうすぐやってくる誕生日を心待ちにしている六月です。

【RISONARE】 山梨県北杜市小淵沢町129-1 電話:0551-36-5111