KABB!「アワーミュージックアワー」終了

KITO, Akira Brass Band!(KABB!/鬼頭哲ブラスバンド)コンサート「アワーミュージックアワー」、無事終了しました。ご来場いただきましたみなさまありがとうございます。

KABB!の自主公演(つまり自分たちで企画も運営もダンドリも後片付けもする)でのホールコンサートはこれで四度目、そのうち名古屋市の公共文化施設である「千種文化小劇場」での公演は三度目。ここは蔦の絡まる外観と、すり鉢状になった客席に囲まれる円形舞台(正しくは八角形)が特徴の、お芝居小屋として知られることのほうが多い会場。

二〇〇六年秋には、その後にライヴDVDとしてリリースした「十月の絶唱」、わたしがバンドに関わるようになってはじめて企画した大きな主催イベントでした。二〇〇七年秋には、テーマ性の強さと照明と映像にちょっとだけこだわった「散歩と冒険」。今になって思えば二年連続同じホールというのはなかなかのリスクも大きく、試行錯誤が吉と出たり凶と出たりいろいろな面がありましたが、「散歩と冒険」というキーワードはいまだバンドにとってもわたし個人にとっても、ある重要な指針のひとつになっているような気がします。見慣れた日常の冒険と、旅先で暮らすように散歩する、世界とニュートラルに向き合うちょっとした方法。昨年は場所を北文化小劇場に移して能や狂言ができる和舞台で軽いお芝居を絡めた「風光楽談宵噺」。そして今年は光と声(ボイス、歌)を演出しようと考えて、ゲストヴォーカルを招いての「アワーミュージックアワー」。開場から終演まで、あっという間の二時間半でしたが、豊かな時間となったんじゃないの、と、手前味噌でありながらも自己満足とは遠いところでの手ごたえを感じたのでした。


【KITO, Akira Brass Band!】

今年のKABB!はこれが仕事納めとなりました。メンバー、スタッフ、出会うみなさん、お客さま、それぞれにすばらしい旅が出来ますように。来年もよろしくどうぞ。