ラッセル兄弟に恋をした! 「SPARKS live in Japan」

htr2006-10-20

ミスハタリの「十月の奔走」、パタパタした足取りでご報告です! ジャン!

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「十月の絶唱」を終えた翌日、疲労と余韻をぶっちぎって午前九時の新幹線で東京に戻る。次は、スパークス来日東京公演の現場でケータリングのお仕事。休眠していた「ハタリフードサービス」を数年ぶりにたたき起こし、おかあちゃんマインドとミーハー心でおもてなしをするのだ。今回のお題は「イギリスからやってくるクルーとスパークスメンバー合わせて十五人分、ランチと軽食とスープとデリとディナー」。しかも「ベジタリアン対応」。直前まで情報が錯綜し、ベジタリアンといっても食事の境目はさまざまで、卵や乳製品も受け付けない「ビーガン」がいたり、魚の身はダメだけれどお出汁は大丈夫な人がいたり、どうもメンバー内でもさまざまなようだったので、基本的にもっともストイックなビーガン・ベジタリアン対応でメニューを作ってみた。植物性の食材のみ使用、もちろんスープストックにも肉魚は使えない。これがなかなか難しいのだ。

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◆ハタリフードサービスの本日のメニュー◆
・サンドイッチ二種(レタス&トマト、オムレツ)
バゲット
ブルスケッタ
・お菓子、ナッツ、果物、おせんべい、キャンディ
・ワイン、ジュース、ビール、ミネラル(無発泡/発泡)
・じゃが芋と大豆のトマトスープ
・グリーンサラダ(オリーブオイル、バルサミコ、レモン汁)
・ひじきと大根のサラダ
・ズッキーニとポテトのセサミ炒め
・白黒ごまのひとくちおにぎり
・トマトのペンネ
・キノコとパプリカの和風味炒め煮
・ブラウンライス(玄米)
ひよこ豆と野菜のカレー
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前日はひたすら仕込みと準備。ひとりで大量のビールや飲料や食材を買出し。夜からは近所のえつんこちゃんが手伝ってくれた。サンキュー! そして夜中にガチャリと玄関のドアが開いて「おう、すまん、飛行機が遅れちゃって!」と頼もしい助っ人ジョスリンが登場。出勤に飛行機を使うという豪快ぶり。サンキュー! 夜中じゅう鍋をふりつづけ、最後のメニューでは二人とも気絶寸前。すべてを終えてパッキングが済んだのが午前七時。カレーの匂いが染み込んだ部屋でしばし仮眠。午前九時半には搬入隊の車が到着。飲料や食材、ガムテープでふたをした鍋、挙句のはてに電子レンジまで積み込んで送り出す。そして買い足さねばならないものを補充してから、午前十一時半に会場である渋谷O-East入り。

現場は混沌としていた。さっそくケータリング基地を作り、楽屋の準備開始。昼過ぎにクルーが到着し、スパークスのメンバーが現場入りしてきたところでお給仕開始。みんなジェントルマンで優しく、クールな大人たちでした。ロンもラッセルも「うまいよー」と言ってくれたのでホッとした。ありがとうね。そしていよいよ夜、本番は大入りのお客さんで大盛り上がりだった様子。ステージ裏から楽屋棟まで音楽が聴こえてきて、往年の名曲の数々にウズウズして鍋の前でジョスと小躍り。交替でチラリと客席まで出て観にいってみると、ロンもラッセルも、そしてメンバーも、みんなほんとうに素敵! ギャー! スパークスかっちょいいッス!

第一部の終盤、ミネラルのボトルを両手一杯に抱えて、マネージャーのルーシーが楽屋から早足で出てきた。「水、足りる? 買ってこようか?」「Thanks!」あわてて近所のコンビニエンスストアまで走る。ステージドリンクが切れるというのは本当に致命的な問題なのだ。彼女の後ろ姿を見ながら、ジョスが「昨年のハタリみたい」と言った。昨年の渋さ知らズのツアーのこと、彼女は自腹でスイスのポスキアーヴォのフェスに遊びに来て、渋さ旅団に一週間合流し、できそこないマネージャーであるわたしの尻拭いをさせられたという、なんとも輝かしい経歴の持ち主なのだった。その節はほんとうにありがとう。今日も、働き者のジョスがフォローしてくれたおかげで助かりました。

舞台裏ではいろいろと大変なこともあったようだけれど、スパークスのナイスな音楽と幸福がたくさんのお客さまに届いたようです。呼ばれて出かけて行く側は多少経験したことはあるけれど、招聘する側のなんと大変なことよ。今回はケータリングのみ、そのほかは至って役立たずのハタリでしたが、招聘する側から舞台裏を覗き見てみると本当にいろいろと勉強になりました
本公演のプロデューサーである岸野雄一さん、キュートな働き者の野中モモさんと市川ことりさんをはじめ、すべてのスタッフのみなさま、本当におつかれさまでした!

帰りがけにロン&ラッセルのメイル兄弟と記念撮影! イエイ!

ロンは勝新座頭市のビデオをコンプリートしているほどの座頭市ファンだそうで、岸野さんが「この娘、あの座頭市本を作ったハタリちゃんです」と紹介してくれました。そうと知っておれば「座頭市映画手帖」を持っていけばよかった。次に出す『コンプリート座頭市(仮)』には、ロン・メイルのコメントも載っちゃうかも! 文字通り『座頭市海を渡る』、グローバルな出会いだなあ。

ハロー・ヤング・ラヴァーズ

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