htr2006-03-29

三月の暦にかくれてすっかりごぶさたしていました。花が咲くのを待てずについにどこかでくたばったかと思いきや、たしかに数日間の旅には出ていたものの、わりかし元気にたくましく日日の暮らしをつづけています。四方山話はたくさんあるけれど、まずはミスハタリ/ハタリブックスからいくつかお知らせです。

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Alternative Movies in Japan 日本映画のパンク時代 1975-1987』(リンディホップ・スタジオ編/愛育社)という本の編集に関わりました。

七十年代生まれのミスハタリにとっては、体感経験ではなく、遅れて知るたびにヤキモキするのが「70年代」のめちゃくちゃ具合。とりたて自意識にパンクが主張しているわけではないし、平和穏健派を気取っていても、結局根っこにはパンクやアンダーグラウンドがあったりするのに気づかされます。これは過ぎた時代への共鳴でも憧れでも模倣でもない。なぜなら、それは過去と片付けるにはあまりに暴発的で過剰な記録。一見落ち着いたかのようにみえる「今」の根底で、あいかわらず活火を準備している獰猛さ。七十年代生まれのおばかちゃんたちが、平岡正明にビックリして、オトコマエな勝新に孕まされて、テント小屋の桟敷に座り、高田渡さんの唄を思いながら吉祥寺いせやで昼間っから串とビールを呑み、そういう一連の動きは平たく言えば恋。そう、恋こそいちばんパンクだ。

この本は四月八日から渋谷シネアミューズにて公開される長崎俊一『闇打つ心臓』の場でも販売されます。四月一日には同じく渋谷シネアミューズで本作の公開を記念したオールナイトイベントを開催。一九八九年に作られた伝説の自主制作八ミリ映画『闇打つ心臓』も上映。若き日の内藤剛志室井滋が主演です。ほかにも山本政志『闇のカーニバル』など。

『闇打つ心臓』 http://www.yamiutsu.com/
オールナイトイベント http://www.yamiutsu.com/allnight

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鬼頭 哲/「鬼頭 哲 ブラスバンド」のウェブサイトを制作していました。

渋さ知らズ東京中低域などでも活躍しているバリトンサックス奏者、鬼頭哲さんのウェブサイトの制作・編集・デザインを手がけました。屈強なボトムラインと繊細な歌心が同居するバリトンサックスが魅力です。名古屋を拠点に活動する「鬼頭 哲 ブラスバンド」では、音符とこころが踊りだすような吹奏楽の愉しみをぞんぶんに味わえるはずです。
KITO, Akira official website http://kito-akira.com/
KITO, Akira Brass Band http://kito-akira.com/brassband