展示

リズミカルな絵本 ハンス・フィッシャーの世界展

晴れた日よう日、「ハンス・フィッシャーの世界展」を観に、伊丹市立美術館へ。JR伊丹駅で降り、家族連れでにぎわう通りをしばらく歩く。酒造の町として栄え、その酒蔵建築などが残る「みやのまえ文化の郷」のなかに伊丹市立美術館はあった。さほど大きな建…

キコキコさんと「ウキキのメ」

いつもおいしいおやつを食べさせてくれる、キコキコ商店のチカフさんこと末木智佳子さん(id:abahiko)の日記で、「ちまちまおやつを食べながら作品を作る日々です。最近の大ヒットはウエストのジンジャータルト。ハタリさんからお土産で頂いて、本当に彼女…

線路の先のユートピア――さいたま「鉄道博物館」

旧万世橋駅にあった「交通博物館」が閉館し(→☆ 2006/05/08の日記)、しばしの空白ののちに大宮へと場所を移して鳴り物入りで開館した「鉄道博物館」。混雑盛況のうわさを聞き、落ち着いたころに行こうかと考えていたら、自分の身が落ち着かなくなり、あっと…

「急行ほたて」に乗って――「宮脇俊三と鉄道紀行展」

========================= 私は九月上旬の汽車に乗ると、いつも「終り」を感じる。一年を感ずる。すぐあとに秋が控えているだけに、おなじ閑散期でも、二月や六月とはちがった淋しさがある。だから、汽車旅のなかで一年をもっとも強く感じるのは、私の場合…

鴨居羊子と細江英公 「ミス・ペテン」

フレンチ・カンカンについての指南という名のおしゃべりをいただいた日本橋のカフェで、会話のエピローグでさりげなく渡された一枚のポストカード。「細江英公写真展 <ミス・ペテン>」。あ、鴨居羊子さんですね、と、手に取ると、「えっ、ごぞんじですか!…

南方熊楠の見た夢「クマグスの森展」

晴れた日の正午過ぎ、新橋から乗った地下鉄銀座線の車中、不意と思い立って外苑前駅で下車し、すこし散歩をしようと思った。だって天気がよかったから、そして時間が溢れていたから。昨年知り合った面白そうな人々の事務所が外苑前にあると言っていたなと思…